大和証G、旧村上系からあおぞら銀株取得 保有比率23.95%に
Miho Uranaka [東京 11日 ロイター] - 大和証券グループ本社は11日、旧村上ファンド系の投資会社などが保有するあおぞら銀行の株式を全て買い取ると発表した。昨日終値で試算した取得額は約270億円となる。大和証Gは5月にあおぞら銀行との資本業務提携を発表しており、今回の取得と合わせた保有比率は23.95%になる見通し。 まずは24日にあおぞら銀株の5.12%を取得する。公正取引委員会から排除措置命令を行わない通知があることなどを条件に、残りの4.05%をいずれも市場外で取得する。 旧村上ファンド系の投資会社のシティインデックスイレブンス(東京・渋谷)などは、あおぞら銀株を共同保有していた。 大和証Gは5月、519億円であおぞら銀行の第三者割当増資を引き受け、持分法適用関連会社とすると発表。当初提携分野として、ウェルスマネジメントや、M&A関連業務などを掲げている。追加取得を通じて、資本業務提携の実効性を高め、シナジー効果の創出の取り組みを加速するとした。 あおぞら銀は、今回の株取得について「グループの企業価値向上に資するもの」として同意していると発表した。持ち株比率は増加するものの、双方の経営自主性を尊重しつつ協業することを確認しているとした。