南アフリカ“スプリングボクス”がスコットランドに4トライで勝利。一時4点差も最後に突き放す。
■オータム・ネーションズシリーズ /11月10日@スコティッシュガス・マレーフィールド(エディンバラ) 【南アフリカ 32-15 スコットランド】 世界ランキング7位のスコットランド代表がオータム・ネーションズシリーズ2戦目で、2023年W杯王者・世界ランキング2位の南アフリカ代表“スプリングボクス”をマレーフィールドに迎えた。 前半4分に南アフリカがスコアを動かす。敵陣22mライン内に侵入してSOハンドレ・ポラードが放ったキックパスを左大外で受けたWTBマカゾレ・マピンピがトライを奪い、南アフリカが5点を先制した。 追いつきたいスコットランドだが、10分にLOスコット・カミングスのエベン・エツベスへのクロコダイルロールがTMOで確認され、イエローカード(シンビン)を受ける。バンカーシステムによるレッドカードへの格上げの可能性もある一時退場となった。 一人少ない状態の中、スコットランドは17分にSOフィン・ラッセルのPGで3点を返す。直後、バンカーのジャッジでカミングスのカードがレッドに変更された。カミングスは試合には戻れないが「20分レッドカード」の規定により、最初にカードを受けてから20分後には代わりの選手を投入できることになった。 22分にスコットランドがPGで逆転した後、南アフリカが30分にラインアウトから抜け出したPRトーマス・デュトイのトライ(G)で再逆転。(12-6) 32分には20分レッドカードの退場時間が明けてスコットランドのLOマックス・ウィリアムソンが投入された。 スコットランドが33分にPGを入れて迫るが、南アフリカは35分のマピンピの2本目のトライ(G)で引き離す。前半は19-9の南アフリカリードで折り返した。 世界王者にも引かないスコットランドは後半4、21分のPGで4点差まで迫る。南アフリカは18分にマピンピがシンビンで一時退場となりながらも、25、34分のPGで引き離しリードを10点に戻した。(25-15) 終盤は南アフリカがボールをキープしながらアタックで着実に前進し、39分にゴール前スクラムからNO8ヤスパー・ヴィーセがトライ(G)を奪ったところでフルタイムに。最後にスコットランドを突き放したスプリングボクスが32-15でゲームを制した。 フィジー戦に続くANS2連勝とはならなかったスコットランドだが、世界王者相手に健闘を見せた。次は16日にポルトガルと対戦する。後半にかけて安定した強さを発揮しANS初戦を制したスプリングボクスは、16日にトゥイッケナムに乗り込みイングランドと戦う。