命を救ってくれた「おにぎり」に恩返し「おにぎり協会」代表理事が語る“国民食”のすごみ
運動会や受験勉強を頑張って、遠足や旅行を楽しんで、お仕事お疲れさま──渡す人の顔を思い浮かべながら、その気持ちを込めておにぎりに託す。そして、おにぎりに込められた思いに感謝しながら食べる。
おにぎりはコミュニケーションツール
「おにぎりはコミュニケーションツールともいえるのかもしれません。具材は和食に限らず、海外の見慣れない食べ物も包み込んで“おにぎり”になる。片手で手軽にかぶりつけて、お箸のマナーも不要なのが海外でも人気の理由ではないでしょうか」 ちなみに中村さんにとって一番のおにぎりは、中学生のときに母親が握ってくれた梅干しと明太子のおにぎりだそう。あなたは誰を思って“おにぎり”を握りますか? 取材・文/住田幸子 中村祐介さん 2014年に一般社団法人おにぎり協会を設立。おにぎりを通じて和食文化の普及活動を国内外で行う。『マツコの知らない世界』をはじめメディア出演多数。2024年、自治体や企業などと共に「おにぎりサミット(R)」を初めて開催した。