『昭和米国物語』の世界は□80年代の中国□で育ったからこそ生まれた!反響への感想や体験版の予定までプロデューサーに聞いてみた
XY.Luo:各地の地図や地形などはあまり考証せず、自身のイメージや記憶を参考にして作っていきました。たとえばアメリカに多くの日本人が住んでいるならどうなるかとの変化をまず考えて、そこに自身のイメージする「日本文化とアメリカ文化の融合」をあわせて作り上げていきましたね。
そして、残念ながら日本列島はゲームには出てきません。DLCなどでは出したいと思っていますが、先の話です。
――今までに影響をうけたゲームやクリエイターがありましたらお教えください。
XY.Luo:好きなクリエイターは須田剛一さんです。『ノーモア☆ヒーローズ』などをはじめとして、彼が手掛けた作品はすべて好きです。『龍が如く』シリーズに受けた影響も大きいですね。一番好きなゲームシリーズは鈴木裕さんの『シェンムー』シリーズです。
映画では、クエンティン・タランティーノ監督作品や北野武監督作品。三池崇史監督の作品も好きです。漫画では「殺し屋1」や「孔雀王」でしょうか。週刊少年ジャンプに連載される作品も大好きです。
喜劇・コメディが好きで、そこにバイオレンスやロマンティックな要素を加えたい。『昭和米国物語』はこの「喜劇」「バイオレンス」「ロマンス」を組み合わせて作りました。
――体験版などを含め、いつごろ日本ユーザーが遊べるようになるのでしょうか。あるいは、出展したいと考えられている日本でのゲームイベントがありましたらお教えください。
XY.Luo:『昭和米国物語』の体験版や出展に関しては、□今はまだ□具体的なことは言えません。今後の発表を楽しみにしていてください!
――中国市場でのコンソールゲームというのは、『黒神話:悟空』などを見られるようになったといえど、依然として珍しく感じます。なぜコンソールで『昭和米国物語』を開発しようと考えられたのでしょう。
XY.Luo:まず前提として、中国のコンソールゲームのユーザー数は、ここ数年で急増しており、市場規模も拡大しています。私自身も中国で主流となっているオンラインゲームよりコンソールの方が「ゲームとしての表現力と没入感が高い」と思っています。もちろん、中国のスマートフォン/オンラインゲーム市場は非常に競争が激しく、大手各社が参入しているという事情もありますが、コンソールタイトルの方が□私の作りたいゲームの方向性□とマッチしているのです。