40代、50代女性のボディラインくずれの原因は筋肉の使い方。「りきみ筋」「さぼり筋」を整えて理想のボディに!
40代、50代になると気になり出す、体型のくずれやあちこちの贅肉。その原因は普段の姿勢や体の使い方の癖にあり! 使いすぎている筋肉と、逆に使われずに衰えている筋肉が生まれ、アンバランスになることがもと。そこで筋肉のバランスを整えて理想的なボディをつくるメソッドを、人気パーソナルトレーナーのKAORUさんに教わった。
「りきみ筋」と「さぼり筋」のバランスを整えることが理想的なボディラインをつくるために不可欠
「ボディを引き締めようと、自己流で筋トレをしている人も多いと思うけれど、まずはその前に筋肉のバランスを整えることが大事なんです」と話すのは、パーソナルトレーナーのKAORUさん。 「肩や背中の筋肉にしても、脚の筋肉にしても、前だけでなく後ろにも横にも動きます。でも人間は、自分の視界の範囲で動くので、体の前側ばかりを使いがちです。例えば、歩くときも前に向かって効率よく歩こうとするあまり、すねや足首や前ももの筋肉ばかり使うため、足裏からふくらはぎ、裏ももなどの筋肉は使われず、サボっていて衰えています。 このように使いすぎている筋肉をりきみ筋、使われずにサボっている筋肉をさぼり筋と名づけたいと思います。りきみ筋は常に酷使されていて硬くなっているので、まずはそれを緩めることが大切です。りきみ筋のような硬く固まっている筋肉があると、ほかの筋肉の動きを邪魔してしまうので、そのまま筋トレをしても鍛えるべきさぼり筋を刺激しにくいからです」 そこでKAORUさんが考案したのが、「ほぐす」「伸ばす」「強化する」の3ステップで行う“KAORU式ゆる筋トレ”だ。 「最初にりきみ筋をフォームローラーなどでほぐしてから、次に、りきみ筋をストレッチして伸ばします。そして最後に、さぼり筋を鍛える筋トレをするので、効果的に筋肉のアンバランスが解消します。それにより姿勢が整って、気になるパーツの贅肉も落ち、理想的なボディラインになるのです」
イラストで示したのが、全身のおもなりきみ筋とさぼり筋だ。 《りきみ筋》 三角筋(さんかくきん) 上腕二頭筋(じょうわんにとうきん) 大腿四頭筋(だいたいしとうきん) 前脛骨筋(ぜんけいこつきん)