ファミリーマートのコンビニエンスウェアは新たなステージへ
「ラインソックス」の人気の秘密を探った記事は、多くの読者の目に留まったのではないだろうか。株式会社ファミリーマートは、いまやファッション好きなら外すことのできないブランドのひとつとして認知されている。 そのファミリーマートが、コンビニエンスウェアの新たなランナップを発表した。しかも、ファッションショーまで開催され、有名ブランドさながらの盛り上がりを見せている。限定商品もあり、発表後すぐに売り切れるほどの注目度。いったい、どんな商品が用意されているのだろうか。今回、担当の須貝健彦さんに、ファッションショーや店舗限定の商品展開の狙いについて伺った。
日本を元気に
2023年11月30日(木)に、コンビニ業界初のファッションショーが開催された。会場は、国立代々木競技場の第二体育館。「ファミフェス」と題して、年齢や国籍、職業の多様性を全面に打ち出したランウェイとなった。 モデルが着用する衣服は、もちろん同社のコンビニエンスウェアだ。コンビニで全身のコーディネートができるというのだから驚きだろう。商品のラインナップやカラー展開など、本当にコンビニで買えるの?と疑問に思ってしまうほどだ。 そこで発表された商品は、主にファミマ!!麻布台ヒルズ店の限定商品だが、全国の店舗でも購入できるアイテムも新たに用意された。
ベーシックなアイテム
これまでコンビニエンスウェアでは、ラインソックスを始めとして、はっ水パーカー、長袖アウターTシャツ、カーディガン、ショートパンツなどが用意されており、出張時に急に必要になったり、突然の豪雨にあってしまい、替えの衣服の用意がなかったりするときに、ふらっとコンビニに寄って購入できるというメリットがあった。 今回はファッションアイテムとしてベーシックな品揃えの拡充という視点から、スウェット素材の3アイテム(トレーナー、パーカー、パンツ)が発表された。カラー展開は、黒一色となっている。
「コンビニで販売するにはチャレンジングなアイテムであること、限られた売り場スペースで販売することを総合的に判断した」とのこと。ラインソックスやクルーソックスと組み合わせれば、差し色となって洗練されたスタイルを作ることができそうだ。 もちろん、コンビニエンスウェアの商品なので、一度洗濯したらクタクタになってしまうような使い捨て感覚で作られたものではない。使われている素材は、毛羽立ちが少なく、肌触りの良い、ヘビーウェイトなUSAコットンだ。これ1枚で着用しても様になる、素晴らしい仕様となっている。