「消防団員」として地域を守る男性...震災で弟2人を亡くした過去 災害時に活躍する消防団の存在を次世代に知ってもらい「思いと記憶」を引き継ぐ 阪神・淡路大震災
消防団を通じて「震災の経験・記憶」を次の世代へ
柴田さんはこの日、ある若者と待ち合わせていました。藤原祐弥さん(21)です。柴田さんと同じ長田区出身で、現在、若者らでつくる震災語り部団体の代表を務めています。 震災を知らない藤原さんに消防団に入ってもらえないかと声をかけたのです。 (柴田さん)「地元一緒やなと思って。消防団に誘いたいなって。ずーっと思っていて、喋りたかったけど、あまり時間がなかった」 (藤原さん)「一番火災がひどかった神戸の長田の町で生まれ育って、高校に入ってからも震災学習っていうのを続けていて。震災関連のボランティア活動をしたいなと思って」 (柴田さん)「俺もそうやねん。ボランティアをしたいという気持ちがめっちゃあって。地域を守れるって聞いたから、これやったら入りたいと思って」 (藤原さん)「僕でよければっていうのはあるんですけど。確定はまた追ってっていう感じですね」 (柴田大輔さん)「消防団を活性化して盛り上げていく。それが一番の僕の思いです。安心できる消防団にして引き継いでいきたい」 29年前にも多くの命を救った消防団。その存在を絶やさぬよう、震災の経験と防災の意識を若い世代に伝えていきます。 (2024年1月17日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)