えぐい稼ぎ…。欧州日本人、高額年俸ランキング11~20位。1億円超えがズラリ! 2000年代生まれの若き逸材も
17位:奥川雅也(おくがわ・まさや)
生年月日:1996年4月14日 所属クラブ:アウクスブルク(ドイツ) 推定年俸:70万ユーロ(約1.1億円) 24/25リーグ戦成績:4試合1得点1アシスト 欧州日本人選手の最新年俸ランキングで17位になったのは、推定年俸70万ユーロ(約1.1億円)を受け取っているとされる奥川雅也だ。 現在28歳の奥川は、異色の経歴を持つ選手と言える。ユース時代を過ごした京都サンガF.C.のトップチームではJ2リーグで5試合に出場したのみ(1得点0アシスト)。19歳だった2015年7月にザルツブルクへ完全移籍すると、以降は一度も日本に帰国することなく欧州でプレーを続けている。 ただ、近年は奥川にとって苦しいシーズンが続いている。アウクスブルクへと加入した昨季は、怪我の影響もありシーズン前半戦の出番がほぼなし。ブンデスリーガ(ドイツ1部リーグ)で2試合の出場に留まると、冬の移籍市場でハンブルガーSV(HSV)に期限付き移籍した。 だが、以前プレーしたホルシュタイン・キール時代の恩師だったティム・ヴァルター監督が加入直後に成績不振で解任されてしまい、奥川は後ろ盾を失う格好に。追い打ちをかけるように膝の怪我が重なり、HSVでも2. ブンデスリーガ(ドイツ2部リーグ)で8試合の出場に終わった。 2024/25シーズンも受難の日々は続いている。期限付き移籍期間を終えてアウクスブルクに復帰したものの、トップチームに居場所がなくプレーの場はレギオナルリーガ・バイエルン(ドイツ4部リーグ)となっている。 同リーグでも第18節を終えて出場はわずか4試合(1得点1アシスト)と、出場機会は非常に限定的だ。1億円超えの年俸に見合うだけの活躍ができていない以上、アウクスブルクとの別れはそう遠くない先にやって来るかもしれない。
16位:三好康児(みよし・こうじ)
生年月日:1997年3月26日 所属クラブ:ボーフム(ドイツ) 推定年俸:76万ユーロ(約1.2億円) 24/25リーグ戦成績:6試合0得点0アシスト 推定年俸76万ユーロ(約1.2億円)を受け取っている三好康児が、欧州日本人選手の最新年俸ランキングで16位に食い込んだ。 今夏、数多くの日本人選手が参戦しているブンデスリーガ(ドイツ1部リーグ)にまた1人新たな人材が加わった。 ベルギーとイングランドでプレーしてきた三好がボーフムに完全移籍で加入。川崎フロンターレのユース時代に“最高傑作”とも称されたレフティーは、夏の移籍市場が閉まる直前の現地時間8月30日にドイツ行きを決めた。 10代や20代前半のうちに欧州5大リーグに挑戦する選手も珍しくなくなったなかで、三好がブンデスリーガの舞台に足を踏み入れたのは27歳。移籍のタイミングとしては遅い部類に入る。 昨季まで所属していたバーミンガムがEFLリーグ1(イングランド3部リーグ)に降格したことを踏まえれば、ブンデス挑戦は大きなステップアップ。 移籍決定時の「ブンデスリーガは素晴らしいスタジアムと素晴らしい雰囲気を備えた、世界最高・最強リーグの1つ。ここで自分自身の価値を証明し、自分のスキルでチームを助けたい」というコメントからも、強い意気込みが見て取れる(現地時間8月30日にボーフムのクラブ公式サイトが報道)。 だが、三好の気持ちとは裏腹にボーフムは成績が低迷。リーグ戦9試合を消化して1分8敗と未勝利が続き、現地時間10月20日には今夏に就任したペーター・ツァイドラー前監督が解任となった。 三好も奮闘の跡が見て取れるプレーを見せているが、いまだ得点とアシストがない状況だ。ようやく掴んだ欧州5大リーグ挑戦を成功につなげるためには、同11月4日に就任したディーター・ヘッキング新監督と相互理解を深めることが不可欠だろう。