「口座情報がもれている。お金を移した方がいい」 70代男性が約2000万円だまし取られる きっかけは不在着信 山梨
11月26日に山梨県南アルプス市の70代男性の携帯電話に不在着信がありました。 男性が折り返したところ、電気通信事業者の債権回収室の職員をかたる男が電話に出て、「携帯電話のアプリが11月15日に登録されていて、1年分の使用料9万9000円が未納になっている」などと言われました。 【写真を見る】「口座情報がもれている。お金を移した方がいい」 70代男性が約2000万円だまし取られる きっかけは不在着信 山梨 男性は指定された個人名義の口座に現金を送金しました。 すると27日に、個人情報保護団体の職員をかたる男から電話があり「あと2つのアプリが登録されていて、登録料50万円が未納になっている」「入金すれば95%が後日返還する」などと言われました。 このため男性は指示通り、5回に分けて現金50万円を指定された個人名義の口座に送金しました。 その後さらに28日に、ネットワーク保護団体の職員をかたる男から電話がありました。 男は「あなたの携帯電話から、他の93件の携帯電話やパソコンにウイルスが送られている」「ランサムウェアのせいで6000万円の被害が出ており、保険の掛け金を600万円にすれば補償額が無限になる」「被害者の旅行代理店の社長の奥さんが自殺未遂をして、慰謝料としてあなたに1200万円が請求されている」「口座情報がもれているから一旦口座のお金を移した方がいい」などと言いました。 このため男性は、8回にわたって現金1900万円を指定された個人名義の口座に送金しました。 男性は、相手がかたったネットワーク保護団体について、インターネットで検索したところ、詐欺の被害情報が出ていたことから、自分も被害に遭っていると思い、警察に相談し被害を届け出ました。 警察では、電話で未納金の話が出たら「詐欺」を疑い、お金を払う前に家族や知人、警察に相談するよう呼びかけています。
テレビ山梨