「足を組む=体に悪い」じゃない!? “左右バランスよく”に異説も 身体の歪みとの関係をプロが解説
イスに座る時、つい足を組んでしまう人って多いのでは? 筆者も足を組みがちです。しかし「体を歪める原因になってしまう」という自覚はあります。そのため意識的に足を組むことをやめたり逆の足を組んだりしてバランスを取ろうとするのですが、長くはもちません。このように「足を組むことは身体に良くない」と一般的に認識されていますが、真逆の理論を唱える整体院の先生がいます。 【写真】体の歪みを治すプロの施術とは? ☆☆☆☆ その先生とは、アキサワ東京カイロプラクティック(東京都国分寺市)の秋澤順一院長。なんと「足を組んだ方が体に良い」のだとか。一体どういうことなのでしょうか。 「足を組むことが楽、と感じているということは既に別の何かしらの要因で体が歪んでしまっているからなのです。この場合、足を組まずに座っていると呼吸が浅く、左右で腕の動きに違いが出ます。しかし足を組むことで呼吸が深くなり、腕の動きが左右均一に。他にも、首が動きやすくなる・アゴの動きが良くなる・足首が柔らかくなるなど体のあらゆる機能が向上します」と秋澤院長。さらに「足を組むことで体の歪みを取っている」のであり、バランスを取ろうとして組みにくい方の足を使うのは、むしろ体を歪めてしまうのでやめた方が良いとも。 「この理論を発表したのは9年前。それまでは『足を組むと体が歪むのでやめた方がいい、もし足を組むのなら左右交互に組んでバランスを取るように』というのが常識でした。しかし、当院では開業当初から患者さんに『足を組んだ方が体に良い』と説明しており、世の中の常識が間違っている事に違和感を覚えていました」(秋澤院長) 「足を組むから体が歪む」のではなく「体が歪んでいるから足を組んだ方が楽」とのことですが、秋澤院長いわく、施術をして体の歪みがとれれば「足を組みたくなくなる」そうです。歪みの無くなった体で足を組むと呼吸が浅くなり、腕の回りに左右差が出てしまうとのことでした。 そもそも体が歪んでしまっていること自体ダメなのでは.....という疑問が浮かんだ筆者。秋澤院長に質問すると、「根本的な体の歪みを治すべきかどうかは人それぞれです。歪みによってどんな症状が出ているかによります。体が歪んでいると、弱い部分に痛みや症状があらわれます。日常生活に支障をきたすような痛みや症状がある場合は治療を受けるべき。歪んでいても痛みなどの症状がない人もいます。そのような方はわざわざ治さなくても大丈夫です」と教えてくれました。 ☆☆☆☆ 「足を組んだ方が体に良い」と秋澤院長は提唱します。ただ「足を組むと楽」ということは体に歪みがある証拠。自分の体の状態を知るために、ボディメンテナンスを受けてみると良いかもしれませんね。 (取材・文=宮田智也)
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