累計出荷台数1,400万本を突破! 美容機器市場で存在感を増し続ける「ReFa(リファ)」の開発力に迫る
2009年に美容ローラーの発売からスタートした美容ブランド「ReFa(リファ)」は、同商品を始め、これまでドライヤーやヘアアイロン、シャワーヘッド、ヘアブラシなど、数えきれないほど多くのヒット商品を誕生させてきた。 今年1月にはファインバブルシャワーヘッド、ヘアアイロン、ローラー美顔器の3アイテムが国内メーカーシェアNo.1[1]を獲得し、美容機器市場で圧倒的な存在感を放つ。なぜこれほどまでにReFaの商品は愛されるのか。ユーザーの心を掴んで離さない商品開発の裏側に迫るべく、株式会社MTGの加藤寿恵さんにお話を伺った。
「人が持つ技術」をテクノロジーに落とし込む
ー「ReFa」が誕生した経緯について教えてください。 株式会社MTGは、来年で創業30周年を迎える企業です。創業時は、皆さん驚かれるのですが中古車販売会社としてスタートし、2年ほど経ったタイミングで健康事業に着手して、浄水器や活水器、マッサージチェアなど業務用の健康機器を開発していました。 それから時が経ち、会社のさらなる成長をと考えて美容事業に参入することを決めました。美容業界に参入するにあたり、長年健康事業に携わってきた経験から、他の美容ブランドには難しい「健康に近い美容分野」を強化していこうと考えたんです。 そこで「Refine Body(体を輝かせる)」という意味を込めて「ReFa」を立ち上げました。
ーブランドを立ち上げて最初に開発されたのは美容ローラーとのことですが、なぜそこに着目されたのでしょうか? 美容ローラーの開発を始めた2008年ごろは、リーマンショックの影響で日本経済が停滞している時期でした。 スパやエステサロンなどスペシャルケアにお金をかけるのは難しい……、しかし人々の「美しくなりたい」という気持ちの強さは変わりません。その思いに応えるべく「自宅で毎日エステを体験できるような商品を作ったらいいのではないか」と考えたのがきっかけです。 美顔器自体は当時も存在していたのですが、顔だけでなく体全体に使用できる美容機器は珍しかったですね。