「死ぬまでにやることリスト」作って終わりにしない、実現度を高める作り方を時間術の名著100冊から厳選して紹介。
やるべきことがたくさんあっても時間を有効活用して結果を出す人もいれば、目の前のことに追われいつも慌ただしくしているばかりで充実感を得られない人もいます。 その差は、いったいどこにあるのでしょうか。 それを知るべく、時間術の名著100冊に書かれてあった共通のノウハウを洗い出し、ランキング化しました。 3回にわたって紹介します。 (本稿は、『「時間術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』から一部を抜粋・再構成したものです)
■「死ぬまでにやりたいことリスト」のつくり方 「『もしも今日が人生最後の日だとしたら、今日やろうとしていることをやりたいと思うだろうか』。17歳の頃から毎朝、鏡に映る自分にそう問いかけていました」 2005年スタンフォード大学の卒業式で、アップルの創業者スティーブ・ジョブズが行った、歴史に残る名スピーチの中の一節です。人生の時間の使い方について考えさせられます。 「人生には、『三つの真実』がある。 人は、かならず、死ぬ。
人生は、ただ一度しかない。 人は、いつ死ぬか分からない。 君は、若き日に、その真実を見つめなければならない」 多摩大学大学院名誉教授、田坂広志さんの『未来を拓く君たちへ なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか』(PHP研究所)に書かれている時間にまつわる名言です。 いずれも「終わり」や「人生の最後」を意識することの大切さを説いています。 前々回の記事で「締め切りの効果」として紹介したように、人は、「終わり」を意識すると、その時間を有効活用しようという意欲が高まったり、集中力が高まったりします。
今回は「死ぬまでにやりたいことリスト」を取り上げます。 人生が有限であることを意識し、やりたいことをリストアップして、計画を立てておく。そうすることで、「先延ばしすぎて結局はできなかった」という後悔を避けることができます。 ■(1)バケットリストをつくる 100冊の時間術の名著の著者も、「死ぬまでにやりたいことリスト(バケットリスト)」をつくることをすすめています。 「健康も含め、今の状態がいつまで続くのかは、誰にもわかりません。いつ人生が終わってしまうのかもわかりませんし、どれくらい時間が残っているのかもわかりません。