オシムヘン、ガラタサライへのレンタル移籍が正式決定…契約解除金は大幅に減額か
ガラタサライは4日、ナポリからナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンがレンタル移籍で加入することを発表した。背番号は「45」に決定した。 発表によると、移籍期間は2024-25シーズンまでとなり、レンタル料はかからないものの、600万ユーロ(約9億5300万円)となる同選手の給与は全額ガラタサライが負担する。また、ナポリは2026年6月30日までとなっている同選手の現行契約に2027年まで契約を延長するオプションを付けることで同選手と合意したことも明らかにしている。 なお、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、契約に買い取りオプションや義務などの条項は付随せず。さらに、これまで設定されていた1億3000万ユーロ(約206億円)の契約解除条項は、7500万ユーロ(約119億円)に減額されたことも伝えられている。 現在25歳のオシムヘンは、2020年9月にナポリのクラブ史上最高額となる移籍金7500万ユーロ(約119億円)でリールから加入。2022-23シーズンはセリエAで26ゴールを挙げて得点王に輝き、ナポリを33年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献。2023-24シーズンは公式戦32試合出場で17ゴール4アシストを記録した。 そんなオシムヘンは昨年12月にナポリとの契約を1年延長して2026年6月30日までとなる新契約を締結したが、この時に1億3000万ユーロ(約206億円)の契約解除条項が設定され、今夏の退団は既定路線と見られ、今夏に就任したアントニオ・コンテ新監督もこれを認めていた。 しかし、高額な移籍金要求に加え、選手側の高額な年俸要求も相まって、最後まで獲得を狙っていたチェルシーは新体制での給与体系で最大限となる条件を提示したものの、最終的にオシムヘンが減俸に応じなかったため、交渉は破談に終わった。 そして、サウジアラビアのアル・アハリからは年俸4000万ユーロ(約63億円)の4年契約、移籍金8000万ユーロ(約127億円)という好条件が提示されたものの、オシムヘンが欧州を離れるのに前向きではなかったほか、ナポリが終盤で移籍金の上乗せを要求したことも報道。最終的にはアル・アハリが同時並行で交渉していたイングランド代表FWイヴァン・トニーと合意に至ったことで外国人国籍の枠が埋まり、こちらも交渉は決裂していた。 このようなことにより、ナポリではすでに構想外となっていることから、来年1月の移籍市場までオシムヘンが公式戦に出場しない可能性もささやかれていたなか、移籍市場がまだ開いているガラタサライへの移籍案が浮上。今夏の移籍市場を通して買い取り義務がつかないレンタル移籍は反対の姿勢を示していたナポリとオシムヘンだが、飼い殺しの状態を避けるべく、最終的にはスュペル・リグ(トルコ1部リーグ)で過去24度の優勝を誇る名門ガラタサライに1年間のレンタル移籍で加入することが決定した。
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