コロナ禍での花粉症対策を堀向健太がわかりやすく解説
コロナ禍での花粉症対策について、どのように対応すれば良いか迷われている方も多いのではないでしょうか? 花粉症と新型コロナの症状の違いや自分でできる花粉症対策について、日本アレルギー学会専門医の堀向健太先生に解説いただきました。(Yahoo!ニュース Voice編集部) コロナ禍での花粉症対策をわかりやすく解説- Yahoo! JAPAN
スギ花粉飛散開始
日本各地でスギ花粉が飛び始めました。まだその飛散量は少ないものの、鼻や目の症状が辛くなってきた方もいるでしょう。 スギ花粉症は日本人に多い病気です。1998年には人口の2割もいなかったのに、2019年調査では約4割近くにもなっています。 一方、新型コロナ流行で、今の症状が新型コロナによるものか花粉症によるものか、心配されている方もいるでしょう。これからスギ花粉の飛散のピークを迎えるために、症状も強くなってきますので、その症状の違いなどを簡単に解説してみたいと思います。
花粉とウイルスの違い
花粉症とは花粉にアレルギーを持っている方が花粉にさらされることで、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどが起こる、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎のことです。花粉はウイルスや細菌に比較して、その粒子がはるかに大きいので、目や鼻、喉まででとどまります。そして目や鼻や喉でアレルギー反応を起こし、目のかゆみや涙、くしゃみ、鼻水、せきなどが出てくるのです。
症状の違い
重要な症状の違いが「かゆみ」です。新型コロナによる症状はウイルスの感染によるもので、アレルギーではありません。つまり普通は、新型コロナではかゆみは起こらないのです。さらに花粉症の場合は、水っぽい鼻水が多く出て涙が増えます。せきは花粉症ではそれほど強くありません。 一方で新型コロナによる症状は、気管支や肺に侵入しやすいウイルスによる感染症によるものなので、せきが半数に起こり息切れなどの呼吸器症状が強く出やすいのです。鼻水はそれほど強い症状ではありません。花粉症であるかどうかは医師がこれまでの症状や検査結果をもとに総合的に判断しますので、相談してみてください。