【新NISA】65歳まで「20年間」毎月5万円を積立投資をしたら将来いくらになる?2%、5%、8%の3パターンでシミュレーション
物価の上昇や、世界情勢の不安定さなどにより、将来への経済的な不安を抱える人も多いのではないでしょうか。将来の生活資金を確保するため、資産運用への関心も以前より高まっています。 ◆【結果を見る】5万円×12ヶ月×20年間積立投資した場合の利回り別シミュレーション そのような中、初心者にも投資による資産運用を促進するために政府が導入した制度がNISAです。NISA制度は2014年に開始され、これまで数回の変更が行われてきました。現在は、2024年1月から開始された「新NISA制度」により運用がされています。 最新の統計では、例えば40歳代の場合、NISA口座の開設数は468万771口座という結果が出ており、40歳代人口(1637万人)の28%程度、3人弱に1人が口座を開設していることがわかります。 今回は、NISAの基本的な説明を踏まえて、毎月5万円を20年間NISAで積立投資した場合に、将来いくらになるのかを、利回り別にシミュレーションしていきます。ぜひ自身の投資の参考にしてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
NISAの基礎知識
まずは、NISAという制度について簡単に説明をします。NISAとは「少額投資非課税制度」という投資制度のことを指し、日本では2014年に開始されました。 投資を行う際に、通常であれば得た利益(配当金・分配金や売却益)には約20%の税金が発生しますが、NISA口座で取引をした場合であれば、一定額の投資枠内で利益が非課税になります。 ●2つの投資枠 2024年1月から開始された「新NISA制度」での運用は、投資の方法によりつみたて投資枠と成長投資枠の2種類に分けられます。 つみたて投資枠は、文字通り投資の方法が「積立投資」に限定されており、投資できる銘柄も限られた枠内の投資信託のみになります。投資対象となる投資信託の銘柄には安定的なものが多く、長期的な資産形成に適しています。 一方、成長投資枠は投資方法に制限はなく、つみたて投資枠と比較して幅広く銘柄を選択することが可能な枠です。より大きなリターンを狙うことが可能ですが、その分つみたて投資枠と比較してリスクも大きくなります。 ●投資上限額 新NISAによる投資には、それぞれの枠と合計に対する上限額が設定されています。 【つみたて投資枠】 年間120万円まで(非課税期間は無期限) 【成長投資枠】 年間240万円まで(非課税期間は無制限) 2つの制度は併用して活用することが可能ですが、合計の非課税投資枠は上限額が決められています。 【投資枠上限】 つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて1800万円 ※成長投資枠のみの場合1200万円が上限額 ※一度購入したものを売却した場合には、その分の枠は再利用が可能 今回は、20年間の積立投資を検討するため、基本的に「つみたて投資枠」で活用する想定となります。