藤井貴彦アナ 日テレ退社 52歳の決断を取材…背景にあった亡き父への思い
■同期・羽鳥さんからの言葉「藤井はフリーになっていいんだよ」
――日本テレビ入社同期の羽鳥慎一さんは10年以上前からフリーとして活躍されていますが、意識はしていましたか? 羽鳥は言わばメジャー級ですので、彼と比較することなんて恥ずかしくてできません。彼に合わせて背伸びをしても足元が不安定になるだけですので、しっかり自分の仕事をやり切ることだけを考えていました。実際に大きな差があります。 ただ、収録で何度も顔を合わせていたので、事前に伝える機会がありました。羽鳥からは「もう十分会社に貢献したよ、藤井はフリーになっていいんだよ」と言ってもらえて肩の荷がおりました。 ――フリーになってやりたいことは? ネットワーク各局の後輩、そしていままで一緒に仕事をしてきた各地方のみんなと仕事をしたいです。東京にいて仕事をしていると自分を見失う危うさもありましたが、系列のみんなが見せる仕事への情熱やひたむきさが、私の姿勢を正してくれました。彼らが私に人として大切なことを教えてくれたのです。
■「キャスターが主役ではありません」 今後の目標は
――春から担当する『news zero』での目標を教えてください。 キャスターの起用や配置がニュースになる世の中ですが、キャスターが主役ではありません。みなさんに必要なニュースをお届けし、皆さんの原動力になることが私たちの仕事です。番組カラーはピンクからグリーンへと変わりますが、これからもお付き合いいただければ幸いです。引き続きよろしくお願いいたします。