赤羽~新宿直結!? 池袋駅西口の「謎のブツ切れ道路」実はすごかった!「劇場通り」の壮大な計画はどうなっているのか
池袋駅西口の道路、すぐ先で急に終わる理由
池袋駅の西側を南北につらぬく4車線道路が「劇場通り」です。 この劇場通り、南側は警察署前の先で突然「ブツ切れ」状態で終わります。この先はどうなるのでしょうか。 【画像】超便利!? これが「劇場通り」の最終計画ルートです(30枚以上)
劇場通りは都市計画道路「補助第73号線」の一環で整備された道路です。戦後すぐの都市計画でリストアップされ、1950年代にはすでに池袋駅前には都市計画幅で立派な姿に仕上がっていました。そして、すでに「ブツ切れ」箇所は誕生していたのです。 気になる最終形ですが、都市計画図を見ると、劇場通りの延長線は地形なりに南西に進み、立体交差で西武新宿線を越えて、下落合4丁目で目白通りと交差します。 そこからまっすぐ南下し、小滝橋に達すると、そこからは「小滝橋通り」として暫定開通済み。そのまま青梅街道の大ガードへ達します。 逆に北側ですが、国道254号(川越街道)まで開通済みの劇場通りは、そのまま北上して東武東上線の下板橋駅を越え、国道17号まで到達します。 この「川越街道~下板橋」の住宅街の未開通部は、2015年に事業化。用地取得率は、2024年3月末時点で約51%となっています。 そこから先はまた未開通・未事業化の区間。JR埼京線の線路へ達すると、東京家政大学とのあいだを北上し、赤羽西2丁目に達すると、急に道路は広くなります。ここから赤羽駅まで完了区間で、最後は八幡坂へ達して終点となります。 新宿~赤羽を南北につらぬく壮大な道路ですが、ほんの一部しか開通しておらず、2025年までの都の「第四次事業化計画」でも優先路線にリストアップされていません。 とはいえ、気づけば「第四次」も終わりに近づき、「第五次」が策定される時期が近づいてきました。 めでたく「池袋駅~下板橋~国道17号」直結が実現に向けて事業進行中な今、豊島区としては「南側延伸」にも意欲を見せています。2017年には都に対し、優先整備するよう意見書を提出しています。 果たして、戦後すぐから延々とブツ切れになっている劇場通りは、目白通り、はたまた新宿方面までまっすぐにつながることになるのでしょうか。まずは2025年策定の「第五次事業化計画」へリストアップされるかどうかが注目です。
くるまのニュース編集部