夜によく眠れなかった日は、昼寝をすれば大丈夫? 専門家が指摘する、身体の回復に必要な睡眠時間とは?
昼寝の習慣は的確に、そして臨機応変に
どの長さの昼寝であっても、あまり遅い時間に行わないように気を付けなければその日の夜に悪影響を及ぼしてしまう。「理想としては午後5時以降に昼寝はしないこと。眠気を引き起こすホルモンであるアデノシンをしっかりと蓄え、夜の訪れとともに放出させるためです」とランシィヤックは指摘する。 昼寝の有効性を確認するには、目覚めた時の元気の度合いを見てみるといいだろう。まだ眠いと感じたら、睡眠負債の返済が足りないという意味かもしれない。あるいは本当の睡眠障害に悩まされている可能性がある。後者の場合は専門家に相談することをランシィヤックは勧めている。それに睡眠不足は心臓血管病、2型糖尿病、高血圧、肥満、そして多かれ少なかれうつ病や不安と関連していることも分かっているので要注意だ。 良い睡眠を得るためには昼寝のほかにも重要視すべき点がある。まずは起床と就寝時間だ。週末でもリズムを崩さず、同じ時間に起きて寝るのが大事だと同神経科学研究者は指摘する。日中はできるだけ太陽の光を浴び、覚醒と入眠を司る体内時計を調整することも大事だ。備えあれば憂いなしだ。 text: Tiphaine Honnet (madame.lefigaro.fr) translation: Hana Okazaki, Hide Okazaki