S&P500種は今後数カ月で10%下落へ-スティーフルのバニスター氏
(ブルームバーグ): 米国株は早ければ4-6月(第2四半期)中に調整局面に入る可能性があると、スティーフル・ニコラウスのバリー・バニスター氏が指摘した。インフレが根強く続いており、米金融当局の利下げ見通しが一段と先延ばしされるためだとしている。
チーフ株式ストラテジストのバニスター氏率いるスティーフルのチームは、S&P500種株価指数が第2四半期ないし7-9月(第3四半期)に約10%下落し4750になると予想。12日付の顧客リポートでバニスター氏は「S&P500種の次の500ポイント変動は下方向だ」と記した。同指数の10日終値は5222.68。
金利が正常化し、年央に米個人消費支出(PCE)コア価格指数の前年比伸び率が3%をやや上回った場合、同社のモデルは四半期半ばの米国株下落を示している。
2022年初めから23年半ばまでの約5四半期に「疑似リセッション(景気後退)」が発生し、米金融当局はその後に起きた通常のディスインフレを既に全て取り込んでしまったとの見方を、スティーフルは維持している。
よって、当局が目指す持続的なPCEコアインフレ2%というのは「夢想」に過ぎないと、バニスター氏は記した。
原題:Stifel’s Bannister Says S&P 500 Will Plunge 10% in Coming Months(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Alexandra Semenova