【NJKF】ヒジありT1回戦で壱・センチャイジムが因縁の嵐に判定勝利「武道勉強しなおせ」
<NJKF(ニュージャパンキックボクシング連盟):祭・後楽園大会>◇10日◇東京・後楽園ホール キックボクシング「NJKF祭」が後楽園ホールで開催され、ヒジあり55キロ最強決定トーナメント「JAPAN CUP(ジャパンカップ)」1回戦4試合が行われた。 トーナメント開催発表会見時からバチバチに火花を散らした嵐(19=KING gym)と壱(いっせい)・センチャイジム(27=センチャイムエタイジム)がメインイベントで対決。壱が判定3-0で勝利し、嵐はマットに崩れ落ちた。 1Rは嵐が前進し、壱が落ち着いて様子を見る展開。壱のローブローが嵐の下腹部に入って一時試合がストップしたが、すぐに再開。その後はお互いにパンチ、キックを出し合うも、両者それほど差のない内容だった。 2Rに入ると中盤から嵐が急激に失速。壱が前へ前へと圧力をかけはじめ、キック、パンチを当てていくのに対し、嵐はほとんど手が出なくなった。3Rも同様の展開で、壱は顔面への前蹴りなどを面白いようにヒットさせ、嵐を後退させた。最後は壱が嵐をロープ際やコーナーに追いつめてたたみかけ、結局、判定3-0で壱が勝利。実力的に一枚上手だというところを証明した。 嵐は会見時「まあみんな弱そうなんで、オレが1番かなって思います。特にこいつぶっ飛ばすんで、オレは」といきなり隣にいた壱にケンカを売った。それに対して壱は「やめろ、そんなブレイキングダウンみたいなこと。神聖な場なんだから」とたしなめた後、「こいつと試合決定でいいですか?」と直訴して1回戦での対戦が決定。壱は試合の前から「嵐をリングで教育する」と話していたが、その通りの結果となった。 壱は試合後のマイクで「嵐くんね、やっぱ格闘技は武道が元にあるんで、そこはしっかり勉強しなおしてください。それがないと格闘技も他と一緒になっちゃうんで。それと嵐くん、待ってます。また強くなって戻ってくるのを」としてやったりの表情で話した。 この日は壱の他に、同じくKNOCK OUTを主戦場とする古村光(23=FURUMURA-GYM)、イノベーションから来た前田大尊(19=マイウェイジム)が勝利。計量を失敗した真琴(20=誠輪ジム)と引き分けた森岡悠樹(30=北流会君津ジム)を加えた4人が、12月30日のKNOCK OUT横浜大会(横浜武道館)で行われる準決勝へコマを進めた(決勝も同日に行われる)。 ▼ジャパンカップ1回戦3分3R延長1R ○前田大尊(19=マイウェイジム/イノベーション・フェザー級1位) (延長判定2-1) ×大田一航(23=新興ムエタイジム/第7代Bigbangスーパーバンタム級王者、元WBCムエタイ日本統一バンタム級王者、元NJKFバンタム級王者、元WMCムエタイ日本バンタム級王者) ▼同 ○古村光(23=FURUMURA-GYM/元KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者) (2R1分47秒KO) ×佐野佑馬(28=創心會/WMC日本スーパーバンタム級王者、WKBA日本バンタム級王者) ▼同 △森岡悠樹(30=北流会君津ジム/スックワンキントーン・スーパーバンタム級王者) (判定1-0) △真琴(20=誠輪ジム/NJKFスーパーバンタム級王者) ※真琴が前日計量で0・65キロオーバーとなった時点でトーナメントは失格 ▼同 ○壱・センチャイジム(27=センチャイムエタイジム/KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者) (判定3-0) ×嵐(19=KING gym/NJKFバンタム級王者)