初戦はボランチ、大津戦は右SHとFWでプレーした流経大柏の10番柚木創「前ならどこでもできる」
[1.2 選手権3回戦 流通経済大柏高 2-1 大津高 フクアリ] ファーストチャンスを演出し、チームを勢いに乗せた。流通経済大柏高(千葉)は前半3分、MF柚木創(3年)が右サイドから縦に仕掛け、グラウンダーのクロス。ゴール前にFW粕谷悠(3年)とFW山野春太(3年)の2トップが飛び込み、ファーサイドで山野が合わせたが、シュートは枠を外れた。 【写真】福田師王が大胆イメチェン「ライオンじゃん」「圧倒的金ピカ」 2回戦の佐賀東戦(○5-0)はボランチで先発した柚木だったが、この日のポジションは右サイドハーフ。「自分はユーティリティーな選手だと思っている。前ならどこでもできるし、右なら右で(中央と)役割が違う。サイドで1対1になったら仕掛けないといけないし、ボールをもらって仕掛けて、チャンスになったのは良かった」。前半36分には山野とのワンツーで中央からミドルシュートも狙った背番号10は、後半32分から2トップの一角でもプレーした。 この日の流通経済大柏は後半13分で両サイドバックを交代し、左サイドハーフで先発していたMF亀田歩夢(3年、富山内定)も後半20分からはトップ下でプレー。同32分からFW松本果成(3年、湘南内定)が投入されるなど、選手層の厚さと選手起用の幅も際立っていた。 柚木自身、選手権予選はベンチスタートだったこともあり、「だれが出ても変わらず、むしろ1ギア上げて入っていける選手がたくさんいる」と指摘。総力戦でプレミアリーグファイナル王者の大津を撃破し、「流経の選手層の厚さはすごいと思っている」と力説した。 「相手はプレミアリーグのファイナルに勝って、日本一のチームだと思っているし、そこに勝てれば自信にもつながる。何としてでも勝たないといけない中、チームとしていろんなことを徹底して臨めた」。流通経済大柏が掲げる球際、切り替え、運動量の“3原則”でも大津を凌駕。柚木は「3原則では負けられないプライドがあった。その3つで上回れたから勝利につながったと思う」と胸を張った。