残留を懸けたサバイバルマッチ!11位対9位のシックスポインター! 市立船橋高校×尚志高校マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグ EAST 第19節】
やはりこのチームのしぶとさは言葉だけで説明し難いものがある。前半戦が終わった段階で3分け8敗の最下位。とにかく苦しんでいた市立船橋高校だったが、全国8強まで勝ち上がったインターハイを挟み、第12節の青森山田高校戦でリーグ戦初白星をゲットすると、後半戦はここまで4勝2分け1敗とプレミアリーグEASTの12チームでトップの勝点を稼ぎ出し、一気に残留への光が見えてきた。
永遠のライバル・流通経済大柏高校と対峙した前節も、キャプテンの岡部タリクカナイ颯斗をU-18日本代表のスペイン遠征で欠きながら、開始6分でエースの久保原心優が先制点を奪うと、以降は守護神のギマラエス・ニコラスを中心に守備陣も奮闘し、1-0で勝利。今季初の連勝を達成し、9位の尚志高校、10位のFC東京U-18に3ポイント差まで迫っている。
対する尚志高校はやや苦しい後半戦を過ごしている。再開初戦の第12節・流通経済大柏戦は3-0で快勝を収めたものの、13節からは5試合未勝利。20失点はリーグ2番目の少なさだが、1点差での敗戦は8試合を数え、接戦をモノにできない試合が目立っている。
ただ、アウェイに乗り込んだ前節の川崎フロンターレU-18戦は、前半13分に長坂隼汰のハイプレスから大内が先制ゴールを叩き出すと、相手がギアを上げた後半の猛攻も西館優真と大須賀元のセンターバックコンビを中心に1つずつ凌ぎ、6試合ぶりの白星を獲得。歓喜の余韻を携えつつ、今節の決戦へと臨むことになる。
勝点3差で11位と9位が激突する、文字通りの『シックスポインター』。このゲームでは3つのポイントを挙げて、注目すべき選手を紹介していきたい。
まず1つ目のポイントは『背番号1の守護神対決』だ。市立船橋のゴールマウスに立つのはギマラエス・ニコラス。昨シーズンから定位置を掴み、高校選手権でも全国ベスト4を経験。最高学年となった今季も1番を背負って、チームの守備を最後方から支えている。
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