法政大で大役担った柏内定MF中川敦瑛「得られた悔しさを来年に繋げていけるように」“古巣”横浜FC戦への思いも
法政大のMF中川敦瑛(4年=横浜FCユース/柏レイソル内定)は最後の1年間で得た貴重な経験をプロの舞台で活かす構えだ。3日のJリーグクラブ内定選手記者会見を終え、「やっとスタートラインに立てたなという感じ」と襟を正した。 【写真】「えげつない爆美女」「初めて見た」「美人にも程がある」元日本代表GKの妻がピッチ登場 中川は2月のデンソーカップチャレンジサッカーでMVPに輝き、大学最終シーズンはチームでゲームキャプテンを担当。従来は主将がゲームキャプテンも兼ねていたが、副将の中川が抜擢された。ただ責任ある立場になったことで、ミスを恐れるようになってしまった。次第に本来の攻撃センスを発揮できるようになり、関東大学リーグ2部のベストイレブンに選出されたものの満足のいくシーズンとはならず。チームも1年での1部復帰を逃し、「消極的なプレーは結局変わらないまま(最後まで)いっちゃったのかなと思う」と個人5ゴールに終わった今季を振り返った。 それでもこの1年間で得た経験は大きいようだ。「責任を負ってプレーする重みは改めて感じた」と話し、「なかなかチームが勝っていない状況でゲームキャプテンができるというのは、経験したくてもできないと思う。この得られた悔しさを来年に繋げていけるようにやっていきたい」とポジティブに捉えている。 来季は大卒ルーキーとして柏に新たな風を吹かす立場。中川は内定会見に登壇した李昌源スカウト兼サポートコーチから「楽しんでプレーしてほしい」と背中を押されたことを明かし、思いきりよくプレーする意気込みを示した。 「自分の良いプレーをしたときはどんなのだろうと思ったら、やっぱり試合を楽しんでいるときがいつも良いプレーをできている。大卒1年目で若いといえば若いですけど世界を見たら中堅あたりだと思うので、物怖じせず、ワンプレーワンプレー責任感を持ってプレーし、なおかつ楽しめたらなと」 内定会見時点で柏のJ1残留は確定していないが、来季もトップリーグで戦うことになれば中川が中学・高校時代を過ごした横浜FCとの対戦も実現する。「育ててくれたクラブとJ1で戦えるのは嬉しい」と古巣への想いを示すが、「嬉しくもあり、やっぱり高校で(トップチームに)上がれなかった悔しさはある」と中川。「感謝の気持ちを持ちつつ、やるからには自分が得点して勝ちたい気持ちがある。もし出られるようだったら楽しみながら、しっかりリスペクトを持ってやっていきたい」と話した。 同期入団予定のFW古澤ナベル慈宇(東京国際大)、MF中島舜(流通経済大)、DF桒田大誠(中京大)とは仲が良いといい、連絡を取り合う中で「大卒の俺らがやんないといけないよなみたいな感じ」と闘志を燃やし合っている模様。中川は柏を上位に導くべく、「まずはキャンプからしっかりチームに馴染んで欠かせないような選手になっていけたら」と力を込めた。