日本製鉄、USスチール買収計画で全米鉄鋼労組との書面やり取りを公表…「誤った情報が流布されている」
日本製鉄は11日、米鉄鋼大手USスチールの買収計画を巡り、強く反対している全米鉄鋼労働組合(USW)との書面でのやり取りを公表した。 【写真】米ペンシルベニア州のUSスチール工場
計画を巡っては、バイデン米政権が安全保障上の懸念を理由に計画を阻止する方針とされている。公表を通じて方針を覆し、計画の承認を求める狙いがあるとみられる。
日鉄とUSスチールが共同で運営するホームページで公表した。日鉄はこれまで、私信の機密性の保持と交渉の環境作りのために公表を控えてきたが、「USWとの間の対話やUSWへ提示してきた約束について、誤った情報が流布されている」として、USWのデビッド・マッコール会長とのメールなど約20件の書面によるやり取りを公表したという。
買収計画は、米大統領選の票集めも絡んで政治問題化している。