駐車違反金2年滞納 警察が自宅を捜索し財布の1万8千円差し押さえ
福岡県警は、約2年間にわたり駐車違反の違反金を滞納していた男性2人の自宅を捜索し、それぞれ現金約1万8千円を差し押さえたと5日、発表した。 県警によると、滞納者宅を捜索して県警が違反金を差し押さえたのは初めて。県内には10月末現在で約780件の滞納があるといい、担当者は「逃げ得は許さない」としている。 交通指導課によると、差し押さえの対象者はそれぞれ駐車違反をしていた車の使用者。中間市の男性(41)は2022年7月に北九州市門司区の歩道で、古賀市の男性(24)は同年10月に北九州市八幡西区の路上で駐車違反をしていたとされる。 県警はこれまで違反金の納付命令書や督促状、最終催促状などを送付。差し押さえられる預貯金などがなく、自宅を訪問しても納付されなかった。このため今年11月、国税徴収法に基づいて自宅を捜索。1人から1万8428円を、もう1人から1万7694円を差し押さえた。現金はそれぞれの財布の中にあったという。(西岡矩毅)
朝日新聞社