飲食店を悩ます「ドタキャン」何が問題なのか やむを得ないキャンセルのときにできること
ただ、キャンセル対策を工夫する余地もまだある。 「リマインドのシステムの構築やキャンセルの連絡をやりやすくすることで、ある程度は防げるかと思います。キャンセル客の全員がモラルの欠如や悪意からキャンセルしているわけではないからです。督促するとあっさり払ってくる事案も多いです」(北さん) 予約が「未来の時間を約束する」という性質をもっている以上、どのように注意してもドタキャンをゼロにはできない。だからどうしてもドタキャンをしなければならない場合は、なるべく早く店に連絡すること、そしてキャンセル料について話し合うことが必要だ。
冒頭の宮本さんの言葉を借りれば、「お互いに人間同士、誠意を持って話し合って折り合いをつけるのが一番なんじゃないでしょうか? お店の人も人間なんです。」 キャンセル料を実際に払ったゲストとは、その後、円満な関係を築ける場合が多いのだそうだ。
星野 うずら :レストランジャーナリスト