【衆院選2024】事実上の選挙戦スタート 就任から8日『戦後最短』解散 石破首相は「選挙最優先」か
■非公認12人のうち「3人はどんなにやったって勝てない人」と鈴木さん
9日の党首討論でも追求されましたが、いわゆる裏金議員の公認・非公認問題。非公認が6人増えて、合わせて12人になりました。この対応について、鈴木哲夫さんは「裏金議員12人非公認は…果たして意味があるのか!?反省の処分ではなく『選挙対策』」だと言います。 【ジャーナリスト 鈴木哲夫さん】「そもそも考えてください。きょう新たに6人と言ったけど、どこに線を引いたのか。この線引きが非常に曖昧です。お金の額でもない。本当は全員非公認にするべきでしょう。結局は選挙を考えて、非公認にしといた方が選挙にとってプラスじゃないかと。実際そう発言している議員もいるわけです」 「この12人の中で、私が取材した感じでは、3人はどんなにやったって勝てない人がいるんです、事前の調査で。そういう人は非公認として、その人が出ないようにしよう。代わりに自民党の誰かを立てるとかね。だから裏金うんぬんじゃなく、選挙戦略として非公認することによって、その人を引っこませようという意図が見えて、これでいいんですかと私は思う」
■「石破さんの頭の中は、選挙に勝つことを最優先」
裏金問題での公認・非公認の問題で、石破首相の発言は二転三転して、衆議院の解散の時期についても発言にブレがありました。 【ジャーナリスト 鈴木哲夫さん】「石破さんの頭の中は、ただ選挙に勝つことを最優先して、党内のいろんなバランスに気をつかって、力学に今もう完全に縛られているというのが、僕の見方です。きょう野田さんも言っていたけど、予算委員会やってしっかり議論して選挙をやるって言っていたのに、どこ行ったんですか?」 「どうも私が取材する感じでは、自民党が情勢調査をやっているんだけど、単独過半数に届かないぐらい厳しい数字なんです。そうすると森山幹事長とかは『とにかく少しでも早く選挙やって』と。国会で議論なんかやったら裏金とか追及されるわけです。そういうことを周りが進言して、石破さんがそれに乗っかっている感じがするんです。だけどそれでいいんでしょうか。石破さんに世論が期待したことは、要するに裏金問題でも国会の議論もちゃんとやるということですよね。でもそれがやれないと、選挙結果に非常に厳しく影響が出るかな。立憲も調査をやっているんです。また報告しますが、割と良い数字が出ているそうです。選挙でどうなるのか注目ですね」 選挙戦は事実上きょうからスタート。投開票は10月27日となります (関西テレビ「newsランナー」 2024年10月9日放送)
関西テレビ