オリ首脳陣が試合後に猛抗議 野球規則は最低30分中断も規則細則が優先 敷田責任審判「我々の権限で」
◇パ・リーグ オリックス3ー4ロッテ(2024年6月28日 ZOZOマリン) オリックスは7回2死で雨天コールド負けを喫した。試合前から大雨が降り続く中で試合開始を41分遅らせ、27分の中断を経てコールド宣告されたその時間にオリックス首脳陣は激怒。三塁ベンチ裏で中嶋監督や水本ヘッドコーチらが審判団に約5分間、怒声をはらんで抗議した。 【写真】<ロ・オ>7回途中、大雨の中、降雨コールドを宣告する球審 抗議後、責任審判の敷田二塁審判が報道陣に対応した。以下は敷田責任審判との一問一答。 ――試合開始の判断、試合終了の判断を監督、ヘッドと話されていた。 「開始はプレーボールがかかってから我々の判断になってくるので、30分待ってプレーボールがかけれそうだなというところをロッテさんの方から言われて、30分後そういう状況なら待ちますと。途中でもう10分したらやりやすくなるからと言われて、10分後にできるなら待ちますということで(18時)40分プレーボール」 ――試合開始は主催球団の判断。 「そうです」 ――コールドの宣告は30分以内。 「30分弱。見込みとかを考えてお客さんをこれ以上、結局27分中断だったから。残りの3分待ったらちょっと違う結果になったかは分からないですけど、もうお客さんを待たせるのもあれだから、この雨なのでここで切ろうということでコールドゲームに」 ―審判の判断。 「我々のです」 ――30分待たないといけない厳格なルールは。 「(なく)目安で。やる見込みがあるならば当然、それ以上待ちますし、今日は見込みもない。雨量も考えて判断しました」 ――水本ヘッドは終わるのが早いと。 「スタートを遅らせたのがうまく話が行っていなかったのか、40分待たされているのに、なんで中断は待ってくれないんだと。中断に関しては我々の権限で今日はもう見込みはない、プレーできないということであそこで終了させていただきました」 ――感情的に納得できない部分も。 「こういう1点差のゲームですし、スタートが遅れたのはオリックスさんからしたら気持ちが我々も察するところはありますし。この天候でのコールドゲームのタイミングは我々考えてやった次第です」 ▽野球規則では30分 野球規則4・03(e)には「球審はプレイを中断した後、少なくとも30分を経過するまでは、打ち切りを命じてはならない」と規定している。ただし、野球規則細則(プロ野球内規)の「審判員のとるべき措置」11(c)には「観衆が雨を避ける施設がない競技場の場合に、降雨が激しく、試合続行が不可能と思われたときには、30分を待つことなく、試合を中止することができる」と規定されており、こちらが優先された。