第94回選抜高校野球 組み合わせ抽選 大阪桐蔭VS鳴門・徳島 金光大阪VS日大三島・静岡 /大阪
<センバツ2022> ◇府勢、闘志高め 第94回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が4日、オンライン形式で開かれ、13年ぶり3回目出場の金光大阪は大会第3日(20日)の第2試合で、東海大会優勝の日大三島(静岡)と、3年連続13回目の大阪桐蔭は1回戦最終カードとなる第6日(23日)第1試合で、四国大会準優勝の鳴門(徳島)と、それぞれ対戦することが決まった。初戦の相手が決まり、選手たちは本番への意欲を燃やした。【山口一朗、隈元悠太】 ◇大阪桐蔭VS鳴門(徳島) 冬の努力が自信に 第6日第1試合 大東市の大阪桐蔭では星子天真主将(2年)が、緊張した表情で8番目にカードを引いた。出場32校のうち、29番目に引いた鳴門との対戦が決まると表情を引き締め、「冬の努力が自信に変わってきている。日本一にこだわってセンバツに臨みたい」と話した。 鳴門は、昨年の秋季県予選で猛打と無失策で優勝。四国地区大会は尽誠学園(香川)、明徳義塾(高知)といった強豪を破り、準優勝を果たした。 西谷浩一監督は初戦に向け、「しっかりと準備したい。選手たちは緊張感が増して、力がみなぎってきている」と話した。 ◇金光大阪VS日大三島(静岡) らしい野球で勝つ 第3日第2試合 高槻市の金光大阪では、岸本紘一主将(2年)が抽選に臨んだ。順番は10番目。その後、最後から2番目に引いた日大三島が相手と決まった。 横井一裕監督は「日大三島は、試合ごとに力を付け、攻守にまとまりのある印象。報徳学園(兵庫)で長年指揮をとられた永田裕治監督が就任後、初の甲子園でもあり、東海地区の優勝校と戦えるのは光栄だ」と話し、岸本主将は「エースで4番の松永投手を打ち崩せたら、いい流れが来ると思う。目の前の一つ一つを大切にする金光大阪らしい野球をして、勝って校歌を歌いたい」と話した。 ……………………………………………………………………………………………………… ◆鳴門 ◇甲子園21回の古豪 1909年に旧制撫養中学校として開校した県立校。48年に新制鳴門高校が設立された。「誠実・勤勉・質実・剛健」が校訓で、これまでに巣立った卒業生は旧制時代を含めて3万1000人を超える。全日制と定時制の普通科からなり、2021年12月末の在校生は862人。 野球部は1911年創部。戦前も含め、甲子園に春夏合わせて過去21回出場している古豪。春は51年に優勝し、52年に準優勝。夏も50年に準優勝した。 OBにプロ野球・元西武の潮崎哲也さん、元ヤクルトなどの秦真司さんら。陸上部などの運動部も活動が盛ん。 ◆日大三島 ◇「エースで4番」軸 1958年に創設された日本大学の付属校。野球部も58年の創部で、センバツは38年ぶり2回目の出場となる。出身者に、プロ野球・ヤクルトの小沢怜史投手、元競泳選手の岩崎恭子さんらがいる。 かつて強豪・報徳学園(兵庫)を率いた永田裕治監督が2020年4月に就任。昨秋は粘り強い戦いで東海大会を制した。チームの大黒柱は「エース兼4番」の松永陽登投手だ。全11試合に登板して8完投。打率は5割1分3厘を誇る。また、思い切りのよい先頭打者・京井聖奈内野手、長打力が魅力の池口奏内野手らを中心とした強打も持ち味。