「早大生なのに…」 アマ中野麟太朗は英語力もアップ
日本ゴルフ協会(JGA)ナショナルチームの慰労会が19日に都内で行われた。チームメンバーの中野麟太朗(早大)、山下勝将(近畿大)、橋本美月(東北福祉大)、中村心(人間総合科学大)らが出席した。 【画像】古江彩佳の特注ロレックスがこちら 男子アマチュアランキング94位で日本勢2番手の中野は、今年の初めに目標を立てていた。10月「アジアパシフィックアマチュア選手権」での優勝、アマのうちに国内レギュラーツアーで勝つこと、団体戦でチームを日本一に導くことの3つだ。2つは達成できなかったが、6月「全国大学ゴルフ選手権」ではチームを創部以来初の優勝へと導いた。 「一つでも目標を達成できたことをポジティブに捉えたい。でも、アジアアマは優勝したかった(3位)。僕は“経験”という言葉を使い過ぎるのがあんまり好きじゃない。失敗を失敗と思わない、どう捉えるかの考え方を身につける一年だったのかな」。悔しさに言葉を詰まらせた体験を次に生かす。
ナショナルチームで過ごした一年間、最も成長した点は「英語」と即答する。これまでは自信がなかったことに加え、「早稲田生なのにしゃべれないのかよ、と思われるのも嫌で(笑)」と“高学歴”ならではの不安もあった。スキル向上のため、ヘッドコーチのガレス・ジョーンズ氏ら海外のスタッフと積極的にコミュニケーションを取った。「英語は絶対にマスターして、一人で話せるようになりたいから」と早大3年生はゴルフ以外の努力も怠らない。 その結果、12月の欧州ツアー「オーストラリアオープン」(65位)では確実な上達を実感できた。「キャディさんや、一緒に回ったミンウ・リーさん(オーストラリア)らと満足のいく会話ができた。去年の自分では考えられないくらい」。“育ち盛り”21歳は言語レベルの成長も早い。 オフシーズンは例年通りニュージーランドと、ジョーンズ氏を追ってオーストラリアで修行を積む。来年の目標は「プロになること」。レギュラーツアーヘは再来年からの本格参戦を目指す。「それに向けた準備をしたい。『結果を残す』とはまだ言わないけど、積み重ねていきたい」。ゴルフも英語も向上した先に、夢の舞台が待っている。(編集部・合田拓斗)