プラモ塗装の必携ツール「エアブラシ」の種類と選び方【達人のプラモ術<エアブラシ編>】
③トリガーアクションタイプ
トリガーアクションは、ダブルアクションタイプやシングルアクションタイプのように、ボタンを押す引くというのではなく、トリガー(引き金)を引くだけでエアーと塗料を調節できるタイプのエアブラシです。トリガーを引くだけで塗装できるため、ビギナーでもすぐに慣れることができ、大面積の塗装でも指が疲れにないといったメリットがありますが、塗料の吐出量を調節するには慣れが必要です。一気に塗料を乗せることで光沢面を得るカーモデルのボディ塗装や、大スケールのRCカーの塗装にも適しています。
▼つやあり塗装や広い面積の特化したトリガータイプ
タミヤ 「スプレーワークHGエアーブラシワイド(トリガータイプ)」(1万8700円) カーモデルのボディなど光沢塗装の際の太吹き、またメタリック色の塗装に性能を発揮するノズル口径0.5mmエアブラシ。アクリル塗料やエナメル塗料、またラッカー系塗料など、薄められるほとんどの塗料が使用でき、サーフェイサーの吹きつけにも使用できます(希釈は必要)。樹脂製グリップを採用しており、長時間の使用でも手が疲れないことも特徴です。容量15ccの大型塗料カップが付属。同型モデルで0.3mmタイプもラインナップしています。
■エアブラシで広がる塗装の楽しみ
先にも書きましたが、安価なモデルなどの普及もあってエアブラシは模型を楽しむユーザーにとって、より身近な塗装ツールになりました。とはいえ「扱いが難しいんじゃないか」「手入れが面倒くさそう」「使いこなせなせないんじゃないか」と敬遠しているユーザーもまだまだ多いのも事実。 しかし使ってみれば難しいものではなく(慣れは必要ですが)、塗装という世界が大きく広がり、それによりプラモの楽しみもさらに拡大していきます。いや実際プラモ製作では塗装が一番楽しいんです。コンプレッサーや塗装ブースなど近年はエアブラシを取り巻く周辺アイテムも充実。さらにハードルは低くなってきています。 もちろん誰だって初めから上手な人はいません。エアブラシは使いこなしていくことで塗装のテクニックも向上していくんです。だから面白い。 ということで今回はここまで。次回はよく質問を受ける「エアブラシの口径ってなんですか?」。そう、エアブラシ選びでも大きなポイントとなるノズルの口径について解説します。お楽しみに!
<製作・写真・文/長谷川迷人>