プラモ塗装の必携ツール「エアブラシ」の種類と選び方【達人のプラモ術<エアブラシ編>】
■エアブラシの現在
国内では、タミヤ、GSIクレオス、エアテックス、アネスト岩田、ウエーブをはじめ9社がホビー用の高品質なエアブラシを発売しています。基本的にはどのメーカーを選んでも大丈夫。模型用塗料に対応した設計となっていて、ホースや水抜きフィルターを接続するためのジョイントの口径も規格が統一されている(一部簡易モデルを除く)ので共用も可能ですし、各メーカーとも修理対応や、ニードルやノズルといったパーツ単体での販売にも対応しています。 近年は海外製の安価なエアブラシも数多く流通しており、通販サイトなどで販売されています。エアブラシの敷居を下げたという点では、こうした安価モデルもありがたいのですが、一部では精度の悪さ、保障やパーツの販売がないためにトラブルになった、壊れたらそれまで、といった問題も起きているようです。 長期的な使用を考えたら、高価であってもアフターサービスがしっかりとしている国内ブランドをオススメします。使い込むとエアブラシには愛着も湧いてきますしね。
■これからエアブラシの購入を考えている方へ
さて、達人のしょうもないエアブラシ昔話はこれくらいにして、役に立つ話を進めましょう。 ホビーの塗装シーンで使用できるエアブラシには、大きく分けて3タイプあります(シングルアクションタイプ、ダブルアクションタイプ、トリガータイプ)。基本的にはどのモデルでも汎用性が高く、さまざまな塗装に対応できますが、やはり大面積の塗装向き、細かな描画が得意といった具合に、モデルに応じて得手不得手があります。 また、単に安価だからと廉価モデルを選んでしまうと、必ずと言っていいほど性能に満足できなくなり、上位モデルに買い替えることになります。 購入に際しては「ミリタリー系モデルの塗装に使う」「カーモデルのボディのような光沢塗装がメインになる」あるいは「フィギュアのグラデーション塗装などに使いたい」といった具合に、どういう用途でエアブラシを使うかを考えて、最適な機種を選ぶことをオススメします。