早稲田大「悔しい4位であり、胸を張れる4位」…下級生台頭し古豪復活ののろし
3日の箱根駅伝復路は、青学大が往路のリードを守り切り、2年連続の総合優勝を果たした。6区野村(4年)が区間新記録の快走でリードを広げ、8区塩出(3年)、10区小河原(1年)も区間賞を獲得。駒大は7区佐藤(3年)の区間新などで追い上げて、復路優勝を遂げたものの及ばなかった。大学駅伝3冠を狙った国学院大は往路6位から巻き返し、過去最高に並ぶ総合3位に入った。
「誰ひとり満足していない」
激しい競り合いの末に4位でゴールに飛び込んだ早大の菅野(4年)は「本当に申し訳ない」。目標の総合3位以内に及ばず、泣きながら花田勝彦監督にたすきを手渡した。6区で初出場の山崎(2年)が「自信を持っていった」と区間5位で力走するなど復路でも奮闘を続け、国学院大を1秒リードする3位で10区をスタートしていた。
3年前に13位でシード権を失った経験がある主将の伊藤(4年)は「悔しい4位であり、胸を張れる4位でもあった」。1、2年生の台頭は古豪復活への明るい兆し。上位争いの重圧下で戦う厳しさを知ったことは、貴重な財産となった。
戦いのステージが上がり、指揮官は選手たちに「来年は総合優勝をする」と宣言した。「菅野の涙がしみこんだ」たすきを監督から受け取ったエース山口智(3年)は、「誰ひとり満足していない」。悔し涙を、飛躍の糧にする。(大舘司)