城山公園展望広場に設置された新モニュメント＝館山市

　「恋人の聖地」に選ばれている館山市の城山公園展望広場に、新しいモニュメントが設置された。館山随一の絶景スポットとして知られる同広場の魅力向上を目指し制作されたもので、公園を管理する塚原緑地研究所の担当者は「ファミリー層だけでなく、若いカップルにも訪れてもらい、告白やプロポーズをしてもらえたら」と来園を呼びかけている。 　同研究所によると、広場は美しい館山湾や富士山が見渡せる市が誇る絶景スポットとして、住民や観光客から親しまれてきた。一方、従来のモニュメントは老朽化が進み、利用客からは「思っていたものよりさみしかった」などの声が上がっていた。 　広場の付加価値を高め、館山を盛り上げようと、4月末からクラウドファンディングを実施。2カ月間で集まった約112万円の寄付金を活用し、モニュメントをリニューアルした。 　モニュメントは全長2メートル、幅1メートル80センチ。「親愛」をテーマに、丸パイプで円とハートを表現した。円の内側には、直径20センチのマリンベルを設置。南房総市でオーダーメイドの鍛鉄製品を手掛ける「鉄工房カディワークス」の吉田尚洋さん（51）が制作を担った。 　晴天に恵まれれば、モニュメントを通して富士山を望むこともできる。吉田さんは「城山公園を訪れた人々が共につながり、幸せな時間を過ごしてほしいという思いを込めた。皆様と公園内に新しい、すてきな場所を作り上げていけたらうれしい」とコメントした。