男性死亡…バイクが突っ込む 雨が降る夜、信号機ない交差点で バイクの男性も死亡 さらに死亡事故が連続、計4人死亡し警報発令 多発エリアは
埼玉県は、交通死亡事故が多発しているとして、三郷市を交通事故防止特別対策地域に指定した。12日から11月12日までの3カ月間、集中的な交通安全対策に取り組む。 追加された移動式オービスの写真 埼玉全域で計6台が稼働 2台だけでも215回取り締まり摘発286件
三郷市では7月に1人、8月に3人と交通事故死者が多発。過去3カ月間で死者数が4人に達したため、指定された。死者の内訳は歩行者が3人、バイクが1人で、半数が65歳以上の高齢者。指定は8月の上尾市以来、本年度で2回目となる。 指定を受けて、三郷市は市長を本部長とする交通事故防止特別対策本部を設置し、特別対策の推進計画を策定して集中的な対策を行う。 県の担当者は「運転手は横断歩道での歩行者優先を、歩行者は横断歩道の適切利用を徹底してほしい」「日が短くなってくるので、目立つような服装を着用してほしい」と呼びかけた。 ■高齢者宅を訪問、県警が注意喚起 8月下旬以降、県内で死亡交通事故が連続発生していることから、県は「交通死亡事故多発警報」を4~13日に発令している。これを受け、県警は9日、多発エリアである三郷市で高齢者宅を戸別訪問し、啓発品を配るなどの注意喚起を行った。 県内では8月25~31日に6件の死亡交通事故が発生。そのうち3件が三郷市内で発生し、高齢者の歩行者が巻き込まれる事故も発生している。同市戸ケ崎では同30日、バイクと歩行者が市道の交差点で衝突し、バイクを運転していた男性(53)と歩行者(81)が亡くなった。
警察官はこの事故現場付近の高齢者宅を訪問。チラシや反射材などを配り「交通事故が多発しているので気を付けてください」「命を守るためにもヘルメットの着用をお願いします」と呼びかけた。 チラシを受け取った男性(71)は事故があったことを知っており、「(事故現場は)一直線の道路だった。警察にいろんなことを教えてもらえてありがたい」と話していた。 吉川署の北沢一樹交通課長は「当署管内で発生する交通事故は増加傾向にある。反射材などを有効活用し、自分の命は自分で守っていただきたい」とコメントした。 ■雨の夜に衝突(以下、戸ケ崎の事故発生時の記事) 8月30日午後10時20分ごろ、三郷市戸ケ崎2丁目の市道交差点で、バイクと歩行者が衝突し、バイクを運転していた男性と歩行者男性はいずれも搬送先の病院で死亡が確認された。 吉川署によると、バイクの男性は50~60代、歩行者男性は70~80代で、身元は分かっていないという。現場は信号、横断歩道がない交差点。事故当時は雨が降っていたという。近くを走行し現場を目撃した40代男性が「バイクと歩行者の事故」と119番した。同署が2人の身元の特定を進めるとともに、事故原因を調べている。