「デジタルパーマ、仕上がりはあのキャラクター」「眉上で前髪パッツン、仕事に行くのが恥ずかしい…」仕上がりがなんか違う…。美容院失敗エピソード
美容師への要望は最初に、「具体的に」「しっかりと」が鉄則
アンケート結果を見ると、前髪、ヘアカラー、パーマでの失敗が多いようですね。それぞれに対して、美容医歴20年の水野香さんに伺ってみました。 ――前髪を切ってもらうときに、失敗しない頼み方はありますか? 水野 「前髪の長さを伝えるときに伝わりやすいのは、『何cm切ってください』と長さで言うよりも、『目にかかるギリギリ』とか『目と眉のちょうど真ん中くらい』などと言ってもらったほうがいいと思います。 前髪は、それこそ2㎜の差でも印象が変わってしまうので、体の部位で言うとわかりやすいでしょう」 ――乾いたときに、などと補足しなくて大丈夫ですか? 水野 「前髪を濡れた状態で切るスタイリストはいないと思いますが、髪の毛の向きなども考慮したほうがいいので、確かに『乾いた状態でこれくらい』と伝えたほうがいいですね。 アンケート結果を教えていただいて、前髪の失敗談ってこんなに多いのか‼とビックリしたので、逆にみなさんがどんな風に伝えたのか興味を持ちました(笑)。 前髪はちょっとの差で大きく仕上がりイメージが変わるので、私自身は一番時間をかけて切るところではあります」 ――ヘアカラーでは、黒くなりすぎたり、ムラがあったりの声がありましたが? 水野 「色のイメージが違った場合、それはヒアリングで美容師とお客様の意向がうまくあわなかった可能性が高いです。 見え方って人によって受け取り方が違うと思うんです。ダークブラウンを暗く感じる人もいれば、ブラックに近くないと暗く感じない人もいます。 だから、『このくらいの色にしたい』『こんな色の見え方にしたい』などと最初にしっかりと伝えられるといいですね。 例えば、体験談にあったような暗めのカラーにしたいと思ったとします。髪の毛の色の見え方は室内で見るのと自然光で見るのとでは全然違うので、『室内で見たときにこれくらいの明るさの色にしたい』などと具体的に伝えるといいでしょう。 覚えておいていただきたいのが、スタイリストはベースの髪の色やダメージ具合なども見て、カラーリング(色)を作るのですが、ダメージが多い方は色が抜けやすいので、最初にしっかりと色を入れようとするんです。そのため、黒色が強いと感じる場合もあると思います」 ――パーマのイメージ違いについては、いい伝え方はありますか? 水野 「パーマは、お客様自身の髪質とパーマ液との相性があって、仕上がりに差が出やすいのは事実です。だから、見本になる写真などを持っていって、『このくらいの大きさのパーマがいい』などと伝えてみてください。その上で、スタイリストから『お客様の今の髪の状態から見て、かけるとこのくらいになります』などの提案があると思うんです。 そこで、どれだけイメージを共有できるかですね。 初めてパーマをかける場合は別として、過去にパーマをかけたことのある人は、『以前パーマをかけたときに、すぐにゆるくなってしまった』などの情報を伝えると、さらに失敗が減るのではないかと思います。 またパーマをかけたヘアスタイルはスタイリングが重要になるので、スタイリング方法やスタイリング剤などについてよく聞き、家で実践する必要はあると思います。 パーマをかけたばかりなのに、明らかに数日で取れてしまったって場合は、お店に相談をしてみてください」残念な仕上がりにならないよう、うまく自分のイメージを伝えられるようにしたいですね。以前、こんな失敗をしたという話も大事な情報になるそうなので、ぜひ今後に生かしたいと思いました。 (取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)
水野香さん
PROFILE) ヘアスタイリスト。HOT PEPPER Beauty AWARD 2024 BEST SALON(注目サロン)を2年で連続受賞しているヘアサロン「MAUNA」マネージャー。美容師歴20年。日々、お客様が話しやすく、心地よい時間を過ごせるように心がけて仕事をしている。※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。 ※記事の内容は2024年5月の情報で、現在と異なる場合があります。
たまひよ ONLINE編集部