【毎日書評】いつも時間がない人へ。時間を操れるようになる「習慣化」の極意
1日の習慣の実行で大切なことは
× 調子に応じて柔軟におこなうこと 〇 開始と終了の時間を守ること (122ページより) いい習慣を身につけるためにもっとも必要な要素はなにか。この点を明らかにするために、ここでは2015年にビクトリア大学の研究チームが発表した研究の結果が紹介されています。 ジムに入会した111名の会員を対象に、1回30分、週4回のハードな運動に取り組んでもらい、「運動への取り組み具合と、運動習慣の定着の関係」を調べたというのです。 わかったのは、1週間に4回以上の運動をしっかりこなしていたグループは、約1ヵ月半(6週間)でブレない運動習慣が身につくということ。 ちなみに習慣化を果たした会員の多くは、「時間的一貫性」という共通した指針を持っていたといいます。つまり「毎朝6時には定期的に運動する」「夕食後は運動する」のように、いったん決めた開始時間を毎日守り続けていたわけです。 また心理学者のロバート・ボイスが、著名な学者たちの執筆習慣を長年研究した結果、3つの事実にたどりついたといいます。 (1)1日の執筆時間はきわめて少ない。長くても4時間、短ければ10分 (2)その代わり毎日じっくり続けていた。ただし週末はしっかり休んでいた (3)決めた仕事の終了時間が来たら、しっかり切り上げていた (124ページより) 著者いわく、大切なのは(3)。1日に取り組む時間が終わったら、どんなに調子がよかったとしても、どれだけ進行が遅れていたとしても、きっぱりタスクから離れるべきだということ。それこそが、仕事の質と量を長期的にアップさせる極意なのでしょう。(122ページより) 頭から読む必要はなく、目次を見たときに響いたテーマから読めばOK。つまり、重要なエッセンスを無理なく吸収できるわけです。時間管理を改善したいという方は、手に取ってみてはいかがでしょうか。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! Source: すばる舎
印南敦史