高齢者世帯の約59%「生活苦しい」9月1日以降に送付『年金生活者支援給付金』対象者や支給額は?
「年金生活者支援給付金」の申請方法とは?
年金生活者支援給付金を受け取るには、簡単な手続きが必要です。以下の手順で進めてみましょう。 ●老齢基礎年金を新たに請求する人 65歳になる3ヵ月前に、老齢基礎年金の請求書と一緒に給付金請求書が送られてきます。 その中に入っている給付金請求書に必要な情報を記入して、老齢基礎年金の請求書と一緒に提出すれば完了です。 ●すでに特別支給の老齢厚生年金を受給している人 年金を受け取っている人が所得の減少で対象になった場合、9月1日以降に「年金生活者支援給付金請求書」が郵送されます。 この請求書に必要事項を記入して、郵便ポストに投函すれば手続き完了です。 一度手続きすると、毎年の手続きは不要です。ただし、繰上げ受給をしている場合は、必要な書類が異なるので、しっかり確認してくださいね。 ここまで「年金生活者支援金」について説明しましたが、退職後は長いセカンドライフが待っています。できるだけ金銭的な不安を減らして、安心して暮らしたいですよね。 次の章では、ファイナンシャルアドバイザーの視点から、老後の資産形成についてアドバイスをお届けします。
まとめにかえて
高齢者世帯の約59%が生活が「苦しい」という答えでした。最近の物価上昇から考えていくと、この割合はさらに増える可能性があります。 輸入に頼らざるを得ない日本では他国の物価変動に連動してしまう傾向があります。 そのため国に頼るのではなく、ある程度は個々に対応していく必要があると言えるでしょう。 では、将来資金についてどのように準備すればよいのでしょうか。 まずは、目的別にお金を分けるところから始めてみましょう。例えば、銀行口座も分けて準備するとわかりやすいでしょう。 日常の生活費、教育費、老後、その他など、何のためにお金を貯めているか区分けすると頭の中が整理できます。 そして、次にそのお金はいつ頃使うのかという期間を分けていきます。期間が分かれることで、運用にも取り組みやすくなります。 すぐに使うお金は預貯金へ。老後に使うお金は、NISAやiDeCo、個人年金なども選択肢として出てきます。 運用に関してわからないことはプロに相談するのもよいでしょう。まずはお金を区分けするところから始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
・厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」 ・日本年金機構「老齢基礎年金を新規に請求される方の請求手続きの流れ」 ・日本年金機構「特別支給の老齢厚生年金を受給されている方の請求手続きの流れ」 ・厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」 ・厚生労働省「令和4年度「厚生年金保険・国民年金事業の概況 」」 ・総務省統計局「2023年(令和5年) 家計の概要」
渡邉 珠紀
【関連記事】
- ◆高齢者世帯の6割弱が生活苦?<9月1日以降順次発送>「年金生活者支援給付金」の申請方法とは?
- ◆【岸田総理】秋に年金生活者への給付金支給か?【年代別の年金一覧表】60代・70代・80代の「国民年金と厚生年金」平均月額はいくらか?
- ◆「年金生活者支援給付金」9月1日から請求書が順次送付。給付金額はいくら?岸田首相は秋に追加で給付金を検討
- ◆秋に年金生活者への追加給付金が支給される?【年代別・年金一覧表】60代・70代・80代の「国民年金&厚生年金」平均月額とは?【最新ヒット見逃し配信】
- ◆【岸田首相は給付金を検討】政府から高齢者へ給付「年金生活者支援給付金」とは?【年金一覧表】60~80代「厚生年金・国民年金」平均月額はいくら?