熱中症になったら救急車を呼ぶべき? 呼ぶときに注意したい「選定療養費」についても解説
選定療養費の額は病院により異なる
選定療養費の額は初診で7000円以上、再診で3000円以上と定められており、具体的な金額は各病院が決定します。 また、選定療養費には健康保険が適用されず、消費税もかかる点に注意しましょう。一方で、選定療養費が発生する場合は、診療費が初診で2000円、再診で500円減額される仕組みです。 例えば、診療費が1万円で、別途選定療養費を7000円徴収されるケースを考えてみましょう。健康保険に加入していて医療費負担が3割であれば、病院に支払う金額は下記のように算出されます。 (1万円-2000円)×0.3+(7000円×1.1)=1万100円
熱中症で救急車を呼ぶかどうかは、「意識があるか」で判断しましょう
猛暑のなかで体調不良に見舞われたら、熱中症の可能性があります。一刻を争うケースもあるため、意識がないようであればすぐに救急車を呼んでください。ただし、緊急性がないにもかかわらず救急車を呼び、大病院へ運ばれた場合には、診療費のほかに選定療養費を徴収されることがあります。 限られた数しかない救急車を軽症の方が利用してしまうと、本当に生命の危機が迫っている方を救えない事態にもなりかねません。意識がしっかりとしていて歩ける場合には、自力で近くの医療機関へ行きましょう。 出典 厚生労働省 熱中症予防のための情報・資料サイト 環境省 3.熱中症を疑ったときには何をするべきか 厚生労働省 紹介状なしの大病院受診時に係る選定療養について 日本赤十字社医療センター 選定療養費について 厚生労働省 患者のみなさまへ 医療機関の機能・役割に応じた適切な受診を行うようお願いします。 政府広報オンライン 紹介状なしで大病院を受診すると特別の料金がかかります。診療所や病院を適切に使い分けましょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部