画像の出所を素早く突き止められる「逆画像検索」の方法【PC・スマホそれぞれ解説】
「逆画像検索」というのは、文字どおり「逆向きに」画像検索を行なうことです(少なくともある程度までは)。 画像の出所を素早く突き止められる「逆画像検索」の方法【PC・スマホそれぞれ解説】 つまり、通常の検索では、検索した結果として画像が手に入りますが、その逆に、画像が手元にあってその出典を突き止めたいと思ったときに行なうのが逆画像検索なのです。 このテクニックがもっとも多く使われるのは、画像の出所を調べるときでしょう。デマ情報や盗用がウェブ上に引き続き蔓延しているような現在において、ことさら有益な手段です。 「このデジタルアートを投稿した人は、オリジナルを制作した本人なのだろうか?」「このプロフィール画像は、AIが生成したものじゃないのかな?」。こうした疑問に答えてくれるのが、逆画像検索です。 また、ある画像の別バージョンを見つけたいときにも活用できます。異なるサイズのもの、トリミングされたもの、異なる配色のものなどを見つけたい場合です。 ほかにも、画像に写っているものについて詳しく知りたいときにも、逆画像検索は役立ちます。写っている花の種類やイベントの開催時期などを突き止めることができます。 というわけで、逆画像検索はさまざまな意味で、とても使い道の多い方法です。それに、スマートフォンであれパソコンであれ、逆画像検索をするのはさほど難しくはありません。 今回はそんな逆画像検索のやり方をいくつかご紹介しましょう。
パソコンで逆画像検索をする
まずは、パソコンで逆画像検索を行なう方法から、説明していきます。 お使いのブラウザがGoogle ChromeやMicrosoft Edgeであれば、逆画像検索はとても簡単。 ウェブで見つけた画像を右クリックし、Chromeなら「Googleで画像を検索」を、Edgeなら「Webで画像を検索する」を選択すればいいだけです。 Chromeの場合は、サイドパネルが開いて検索結果が表示されます。Edgeの場合は、「Bing画像検索」サイトが開くでしょう。 ただし、どちらの場合も検索結果の内容はほぼ同じで、検索している画像と完全に一致するものか、類似したものが表示されるはずです。 何が写っているかによっては、関連したコンテンツの検索結果も表示されることがあります。 Chromeのサイドパネルで実際に検索しているのは「Googleレンズ」つまり、Googleが開発した画像検索技術です。 検索結果のいずれかをクリックすると、ブラウザのタブに関連ページが表示されます。 サイドパネルの上部にある「この画像を検索」をクリックすると、探しているものと完全に一致する画像のリストが、解像度ならびに掲載ページ公開日とともに表示されます。 Edgeでは、サイドパネルではなく、Bing画像検索が別のタブで開き、検索結果が表示されます。 そこには、検索した画像に写っているものを購入したり、関連コンテンツを調べたりするためのリンクがずらりと並んでいますが、「この画像を含むページ」というタブも確認すべきです。このタブを開くと、同じ画像を使用したほかのウェブページが見られるようになっています。 使っているブラウザが何であれ、Google画像検索かBing画像検索に直接アクセスして、パソコンにある画像やウェブで見つけた画像をもとに、逆画像検索するという手もあります。 Google画像検索を使うときは、検索ボックスの右側にあるGoogleレンズのアイコン(カラフルなカメラ)をクリックしてください。すると、ChromeやEdgeに内蔵されているツールを使用した場合と同じような検索結果画面が開きます。 おすすめ逆画像検索ツール「TinEye」 ほかに、ぜひともチェックしてほしい逆画像検索ツールとしては「TinEye」もあります。 ブラウザにはじめから統合されているわけではありませんが、TinEyeのウェブサイトを開いてみてください。Chrome、Edge、Firefox、あるいはOpera用の拡張機能があることがわかります。 使っているブラウザに拡張機能をインストールすれば、どんな画像でも、ほんの数回クリックしただけで逆画像検索ができます。 けれども、拡張機能をインストールしてもしなくても、TinEyeのトップページには検索ボックスがあり、パソコンに保存されている画像をアップロードしたり、ほかのウェブサイトにある画像のURLをペーストしたりできるようになっています。 画像をアップロードするか、URLをペーストして検索すると、結果ページが開き、同じ画像が使用されているサイトとともに、画像のサイズならびに解像度がリストアップされます。 検索結果の上部には、検索にフィルターをかけられるオプションがあり、ウェブサイト別に検索したり、検索結果の表示順序を変更したりできるようになっています(たとえば、古い順や、解析度の高い順に結果を表示することが可能です)。 あとは、検索結果に表示されたサイトをクリックして関連ウェブページに飛び、実際の画像を確認してください。