在外被爆者も出席 日本被団協がノーベル平和賞授賞式の参加者発表
ノーベル平和賞受賞が決まった日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は1日、ノルウェー・オスロで12月10日にある授賞式に出席するメンバーを発表した。いずれも代表委員の田中熙巳さん(92)、箕牧智之さん(82)、田中重光さん(84)のほか、国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)国際運営委員の川崎哲さん(55)、韓国原爆被害者協会長の鄭源述(チョンウォンスル)さん(81)ら31人が参加する。日本被団協の浜住治郎事務局次長(78)は「世界はいま危険な情勢の中にある。いろんな場所で被爆者の思いを発信してこれたら」と語った。渡航費用や滞在費などは今後クラウドファンディングで募るという。 また、原水爆禁止日本協議会(日本原水協)とピースボートは、合わせて被爆者ら約50人が渡航するツアーを組んだと発表した。 授賞式は12月10日、オスロ市庁舎で現地時間午後1時~2時半(日本時間午後9時~10時半)にある。晩餐(ばんさん)会なども予定されているという。 授賞式には、長崎原爆の被爆者で、長崎原爆病院の朝長万左男・名誉院長(81)も招待されている。朝長さんは「被爆80年になっても、原爆は永遠に被爆者を死に至らしめている」と話す。授賞式の翌日には、フォーラムで講演を予定しており、原爆の人体への影響などについて語るという。(興野優平、小川崇)
朝日新聞社