1日1分声に出した読むだけ。「音読」でやる気が出て脳も心もスッキリ
新聞で音読の楽しみを見つける
じつは昭和の初めまでは、「新聞」も音読をしていました。というのも、日本で新聞が生まれたのは明治時代で、この時代には、「書生」と呼ばれる学生たちが、多くの家に間借りをしたり下宿をして住んでいました。 書生さんは、中学生だったり高校生だったり大学生だったり。本を読んで勉強をし、時勢を読んで、これからの社会を支えなければならない存在でした。山口先生によると、書生さんは下宿先、間借り先で、そこに住む家族やみんなのために、大きな声で新聞を読んで聞かせていたそう。 今なら、ラジオやテレビのニュースがありますが、そんなメデイアがまだなかった時代、書生さんが新聞を読んで、その代わりをしていたのです。 自分が読めない漢字があることに気がついたり、最新の言葉を知ることができたり、時代の動きをニュースレポーターになったつもりで読むことができ、「新聞を音読することは、とっても楽しいことだ」と山口先生。 また、新聞によっては小説も連載され、毎日少しずつ進んでいく小説を読む楽しみもあります。最近は新聞を定期購読する人も少なくなってきましたが、新聞には、ネット上で読む「ニュース」や「情報」とは違った「文化」が、総合的に盛り込まれています。新聞を音読して、そのおもしろさに気がつけば、あなたは「音読マスター」になるでしょう! みなさん、「音読」に興味がわいてきましたか? 山口先生は「1分の音読で、あなたは変わります。とっても気持ちのいい力が、あなたの中にみなぎります。1分音読は、人生を変える力なのです」と言います。ぜひ、気になった人は試してみてはいかがでしょうか。
ESSEonline編集部