「有意義な時間」元女子世界王者・真道ゴーが準公式試合で男子デビュー戦「結果が残せなかったのは残念」
◇ボクシング準公式試合バンタム級 石橋克之(判定3-0)真道ゴー(10日、エディオンアリーナ大阪第2競技場) 【画像】2011年東洋太平洋女子フライ級タイトルマッチに出場した真道ゴー選手 ボクシング準公式試合が10日に行われ、WBC女子世界フライ級王者の真道ゴー選手が現役男子プロの石橋克之選手に判定0―3で敗れました。 真道選手は性別適合手術と戸籍変更を経て、初めて現役男子プロとの実戦の試合でした。 1ラウンドから、持ち前のスピードをいかし積極的に仕掛ける展開。真道選手のフックが入るたびに会場からは大きな声援が聞こえました。3ラウンドにはカウンターの左フックをもらい、判定負けとなりました。 対戦相手の石橋選手は試合後には「同じ子を持つ親として、リングに立っている姿を見せたいという真道選手の力になりたかった。パワーも普段やっている男子選手と変わらない」と語りました。 惜しくも試合には負けてしまった真道選手は、この試合について「結果が残せなかったのは残念。全体的に技術で劣っていたとかは思わなかった。リングに立てて、男子プロと手を合わすことができて楽しかった」と話しました。 一方で「周りから『常識的に無理』と言われたこともあったが、前を向いて自分のやりたいことをサポートしてくれて喜んでくれる人がいる。有意義な時間を過ごさせていただいた」と語りました。