メキシコで初の女性リーダー…日本は?
メキシコで2日に行われた大統領選挙。勝利宣言をしたのは、前メキシコ市長のクラウディア・シェインバウム氏。初の女性大統領が誕生しましたが、事実上、一騎打ちとなった相手候補も女性で話題となりました。 実はメキシコの国会議員のうち、半数は女性。メキシコでは2014年、各政党の候補者を男女同数とすることを定めた「パリテ」と呼ばれる法律を導入しました。その後、飛躍的に女性議員の比率が高まったのです。 国連の調査によりますと、女性の国会議員が50%を超える国はルワンダ(約61%)、キューバ(約53%)、ニカラグア(約52%)、ニュージーランド(50%)、アラブ首長国連邦(=UAE)(50%)、そして、メキシコの6か国のみ。女性の国会議員は少しずつ増えてはいるものの、世界平均はいまだ26.5%だといいます。 一方、日本は、世界平均にも届いていません。衆参両院の国会議員のうち、女性は約16%。特に低いのが衆議院で約10%と、G7の中でも最下位。諸外国と比べても著しく遅れているのが現状です。 自民党は、去年6月、女性議員の育成・登用を進める計画をまとめ、2033年までに女性国会議員の比率を3割に引き上げる目標を掲げました。 しかし、パリテなどの制度は検討されておらず、どこまで実行できるのか不透明との指摘もあります。