「最初の3分で意識を失いました」がん闘病の西村修が決死の復帰 試合後は大仁田と合体
「大仁田さんのプロレスにどハマりしてる私がいた」
8月に西村、ドリー・ファンク・ジュニア組と対戦した大仁田は、「ドリーさんと西村さんと戦って、逆に僕のほうが生きる力をもらってた。やっぱり最後まで諦めないで、どんなことになってもリングに上がり続けるんだという姿だよね。俺は勇気をもらってるから」と本音を吐露。西村も「気づいたら大仁田さんのプロレスにどハマりしてる私がいた」と相思相愛をアピールした。 2人の初タッグは1・26広島グリーンアリーナ大会で、デビル.ザ.マジシャン、葛西純組との電流爆破マッチが決定した。大仁田は「ぜひ西村さんとタッグを組んでるうちに藤波(辰爾)さんに出てきてもらいたいですね。僕は心からそう思っています。いつの日か西村さんと藤波さんがリングに上がる姿を想像しながら……」と、師弟コンビの復活も熱望した。 今後も西村とがんとの戦いは続いていく。近々第8クールのがん治療方針が決定する予定だ。年内の試合はこの日で一区切り。一方で、来年の目標ができたことは、新たな活力を生み出す力となる。 「頭を手術した後から、起きているのに夢を見るようになっちゃった。だから今、試合だったのか夢だったのか、ちょっと曖昧なところもあります」と語った西村。 この日、リングで起こったことは夢ではなく現実。不可能とされた試合は実現し、喝采を浴びるレスラー西村の姿がそこにはあった。
ENCOUNT編集部/クロスメディアチーム