「MVPトリオ」3者連続Kでドジャース白旗…大谷翔平も無安打3三振で3戦連発ならず途中交代
<ダイヤモンドバックス14-3ドジャース>◇1日(日本時間2日)◇チェースフィールド 【フェニックス(米アリゾナ州)1日(日本時間2日)=四竈衛】大谷、3戦連発ならず-。ドジャース大谷翔平投手(30)はダイヤモンドバックス戦に「1番DH」でスタメン出場し、4打数無安打3三振に終わった。前人未到の「50-50」へ向かいつつも、本塁打、盗塁とも上積みはなく、「44-43」のまま足踏みとなった。 プレーオフさながらの緊迫した過去2戦を制した流れは、試合開始早々に一変し、序盤から一方的な展開となった。マイナーから緊急昇格した24歳の先発左腕ロブレスキが2回、打者一巡、7安打の猛攻を浴びて大量8失点。勝敗の大勢は決した。前夜、3者連続本塁打を放った大谷、ベッツ、フリーマンの「MVPトリオ」が3回、3者連続空振り三振を喫した時点で、ド軍は事実上の「白旗」を上げた。その裏の守備から、ベッツとフリーマン、T・ヘルナンデスは早々と「お役御免」で交代。その後は、淡々とイニングを重ねるだけだった。3-12と大量リードされた8回には、直前まで一塁を守っていたE・ヘルナンデスが登板。DHが解除されたため、大谷は途中交代となり、9回の第5打席に立つことなく、試合終了を迎えた。 優勝争いの佳境を迎えたとはいえ、惨敗も1点差負けも、同じ1敗に変わりはない。敗戦の中、ロバーツ監督は「今日はタフな状況に置かれたが、何とか投手陣を助けたかった」と、酷使気味だった主要救援陣が完全休養できたことを前向きに解釈。「明日はフルの強さで戻れるし、このシリーズを勝ち越すチャンスがある」と顔を上げた。2位ダ軍との差は「5」。余裕はなくとも、尻に火が付いた状況でもない。この4連戦を3勝1敗で勝ち越せば、ド軍の地区3連覇、大谷にとってメジャー初の優勝が視界に入ってくるだけに、首位決戦第4ラウンドは見逃せない。