新「侍ジャパン」が世界に挑む シンプルでスピーディな新競技「Baseball5」が面白い
世界に広がるBaseball5
世界的に広まってきているBaseball5。主力選手たちは、それぞれが指導者でもあり、国内外で普及活動を行う。公式に依頼が来る場合もあり、またネットを通じて個々に直接依頼が来る場合もあるという。 「外国に比べれば、日本での普及はまだまだです」というジャンク5の若松監督。 「全国規模でもユースでももっと広げていける。ジェンダー的にもSDGs的にもいいスポーツなので、そういう点でも力を入れていきたいですね」。
リーグ戦を自分たちで作り、世界へ備える
2024年6月からは、Baseball5初のリーグ戦が始まった。「ないなら自分たちで作るしかない」と六角が言った通りに、選手たち自らがリーグ戦を立ち上げ、運営や審判、配信に至るまで自分たちの手で行っている。10月のW杯に向けて、国内最高峰のチーム同士がしのぎを削って試合を行い、それぞれがチームの底上げと自身のレベルアップを図っている。 来年1月13日に「第2回日本選手権」も決定した。ワールドカップを終えた11月ごろには全国で予選が始まる。参加チームはさらに増えていくだろう。その中から次の「侍ジャパン」も生まれる。 裾野は広く、頂は高く。 誰でも始められるスポーツ。そしてすぐそばに世界があるスポーツ。 Baseball5を取り巻く世界は常に変化していく。常に新しい道を切り開きながら、彼らは「世界一」を目指す。 (取材・写真・文/井上尚子)
井上尚子