感染拡大「マイコプラズマ肺炎」県内過去10年で最多 注意点は 鹿児島県
鹿児島放送
全国で患者が増えている「マイコプラズマ肺炎」県内でも感染が拡大しています。特徴や注意点を鹿児島大学大学院西順一郎教授に聞きました。 ●鹿児島大学大学院西順一郎教授 「学童期の子どもたちに多い感染症ですけども、4年ごとに繰り返して大きな流行がくるというのが以前からの特徴でした」 マイコプラズマ肺炎は細菌による感染症で、発熱や倦怠感、頭痛、のどの痛み、そして、乾いた咳が続くのが特徴です。 ●鹿児島大学大学院西順一郎教授 「非常に頑固で治りにくい咳が続くということが特徴ですねこれが2、3週間続く場合もあります。重症化少ないとは言えますけども、肺以外の合併症が時々あるというのが特徴の病気です」 全国の患者数は、5週連続で過去最多を更新。県内では先月21日からの一週間に報告された感染者数は20人で、2週連続で増加しています。 今年に入ってからの県内の報告数は257人で、すでに、2016年の252人を超えていて、過去10年で最も多くなっています。 主な感染経路は「飛沫」です。家族、職場、学校などで濃厚な接触がある人の間で広がるという「マイコプラズマ肺炎」西教授は、早期診断・早期治療そして、マスク、換気などの感染対策が大切だと話します。 ●鹿児島大学大学院西順一郎教授 「咳がちょっと続くという場合は咳をする人がマスクをつけるということが一番大事な対処法だと思います。あとはまあ、換気は一番効果があると思いますから、窓を開けたり換気扇をつけたりということは予防の一つだと思います」 子どもに多くみられる感染症ですが大人も注意が必要です。 ●鹿児島大学大学院西順一郎教授 「いま、大人の方もけっこう感染して入院されているケースもよく聞きますので、子どもの病気と思わずに高齢者は少ないんですけども若い成人の方々は注意していただきたいと思います」 そして、これからの時期、インフルエンザと新型コロナウイルスの対策も重要です。 ●鹿児島大学大学院西順一郎教授 「これからは必ずインフルエンザと新型コロナはまた流行が起こりますので、これはもうワクチンで予防していただくというのが一番ですね」 寒暖差が激しい日もある。日頃からの体調管理も必要ですね。