パナソニックがカスタムカーの祭典に参加! しかも展示スペースは前年比5倍! 何が目的?
パナソニック オートモーティブシステムズ(PAS)がカスタムカーの祭典「東京オートサロン2025」にクルマを出展する。2024年に続いての2回目の参加なのだが、展示スペースを前年比5倍に拡大するそうだ。なぜパナソニックは自動車分野に力を入れるのか。展示するクルマの概要は? メディア向け説明会で詳しく聞いた。 【写真】「空間価値提供」というテーマのもと出展されるアルファードをベースにした「ラグゼ」は、車載としては最大のサイズとなる透過型の55インチディスプレイを搭載する
■クルマは移動空間、パナソニックは空間価値を追求 PASが展示するのは「エンタメやビジネスで快適に移動できる車両」であるとのこと。同社は今後、これまでの「モノ」(製品)の販売に加えて、快適に過ごす「コト」(体験)を提供するビジネスモデルを構築していくという。従来は運転するために必要な機能を個別に提供してきたが、これからは運転席を含めた車内全体の移動空間の価値「空間価値」の提供を目指すそうだ。 ここのところ、観光で使われるバスやタクシーに快適さや高級感などを求める声が高まっている。空間価値をいかに高められるかが重要視されつつあるのだ。そんな背景からPASは、「PASがクルマの体験を変えに来た」というキャッチコピーのもと、快適な車内空間を実現する機器と特別な体験ができるコンテンツ、つまりハードとソフトの両面から空間価値をアピールしていく方針だ。 東京オートサロン2025では、クルマの移動空間に魅力的な価値を与える「空間価値提供」というテーマを掲げ、旅行やスポーツ観戦、VIP向け執務空間などに特化した車両「WELL Cabin Luxe(ラグゼ)」「WELL Cabin GranLuxe(グランラグゼ)」、美容や睡眠などのコンセプトを持つ多目的移動式トレーラーハウス「WELL Cabin OFFMO(オフモ)」などを出展する。前回比で約5倍の展示スペースを活用し、6台の車両を展示するとのことだ。 ■どんなクルマを出展? ラグゼはトヨタ自動車「アルファード」がベース。車載としては最大のサイズとなる透過型の55インチディスプレイが最大の特長だ。