米地元報道は炎上ダルビッシュを酷評「抜擢大失敗」「これがド軍最後登板」
勝つか負けるか―。ドジャース、アストロズどちらのチームにとっても、後のなくなったワールドシリーズ(WS)第7戦でドジャースのダルビッシュ有投手がマウンドに上がったが、2回を持たずに5つのアウトを取っただかで、まさかの5失点KO。後を受けた中2日で登板したエース、クレイトン・カーショー、抑えのケンリ―・ジャンセン、アレックス・ウッドらが無失点に抑えたが、ダルビッシュの崩壊が最後まで響き、1-5で敗れ29年ぶりの世界一を逃した。 背水のマウンドを任されたにも関わらず、第3戦に続き結果を残せなかった右腕を地元のメディアは一斉に厳しく批判した。 ロサンゼルス・タイムズ紙は「ダルビッシュ有のまさかのあり得ない先発が、ドジャースのワールドシリーズに勝つチャンスを失わせた」という見出しで報じた。 「ドジャースは他国から来たというだけでなく、自分達が思っていたのと違った新加入選手を温かく受け入れた。そしてその終結は心温まるというにはほど遠かった。ダルビッシュはドジャースのワールドシリーズの(勝利のチャンスを)失わせた」と厳しい文章で伝えた。 「日本の右腕はたった5アウトで5失点し、ドジャースが29年間待った優勝のチャンスを失わせた。一方のカーショーはリリーフとして4イニングを投げた。どうして彼をダルビッシュに代わって先発させなかったかという疑問となった。でも理由はこうだ。ダルビッシュは4度オールスターに選ばれている。だが、ダルビッシュはすべきことをやらなかった。これは、デイブ・ロバーツ(監督)やフロントオフィスが従来の常識を破ってカーショーを中2日で出すという決断に失敗したからではない。彼が最高の舞台で地力を発揮することに失敗したからであることは、単純明白なことだ」とまで書いた。 ダルビッシュが第3戦でも5つのアウトしか取れずにKOされたことも説明。地区シリーズ、優勝決定シリーズでは好投していたが、「確かに彼はドジャースがワールドシリーズに進出するのを助けた。しかしそれが記憶に残ることはない。球団の目標はワールドシリーズに進出することではなく、ワールドシリーズで勝つことだったからだ」と厳しく叩いた。 さらに7月末に決まったレンジャーズとのトレード時までさかのぼり、「レンジャースは何かを知っていたのだろう。ダルビッシュがワールドシリーズで見せたような投球をするであろうと知っていたのかもしれない。彼はレンジャーズ時代、2度ポストシーズンで投げ両方とも負けている」とまで書いた。